その結婚異議あり

劇場公開日:

解説

「社長と女秘書 全国民謡歌合戦」の近江俊郎と松井稔が共同で脚本を執筆、近江俊郎が監督した歌謡喜劇、撮影はトリオの岩橋秀光。

1963年製作/83分/日本
配給:大映
劇場公開日:1963年4月14日

ストーリー

増五郎はすき焼屋“成増”の主人、六年前に妻をなくしたが、しっかり者の娘八重が一手に切回して商は大繁昌である。美人の八重には達夫という恋人がいるが、増五郎は月給一万八千円也の安サラリーマンでは老舗ののれんに傷がつくと頑として許さない。果ては家代々つきあいのある池田家の息子との結婚を強要した。八重の兄一彦は作曲家になるんだと言って家出し、ジャズ喫茶で唄う歌手良子のアパートに隣り合せて住んでいた。二人の所に、やはり歌手で売出し中のさゆりが訪れ、恋の手ほどきを請うた。さゆりが好きになった男性とは、幼な友達千吉の紹介で知った達夫であったが、三人はそんなこととはつゆしらない。良子や一彦に筋書を書いて貰った通り、さゆりが達夫のアパートで恋の告白を演じているところに、突然八重が訪ねてきた。憤然として家に帰った八重は池田正雄との結婚を承知してしまった。相談に現われた達夫と千吉の話に良子と一彦はビックリ、八重の恋人が達夫で千吉の想う恋人がさゆりでさゆりの想いを寄せる相手が達夫とは……。一彦は増五郎の義妹あきを担ぎ出し皆で揃って「その結婚異議あり」とばかりまた一と芝居打つことにした。八重の縁談ぶちこわし、千吉とさゆりの縁結びを計る頃、一彦の作曲が見事当り、良子もテレビに出演が決って頑固親父もしぶしぶ二人の結婚を許した。一騒動のあと八重が熱海に自殺行きとなってさすがの頑固親父もビックリ仰天、若いものたちの立派な生き方に自分の非を悟った。翌日増五郎は池田家に約束した縁談を断るため重い気持でやって来たが、正雄にはかくし女がいたからと辞退を申し出られて、安堵の胸をなでおろすのだった。

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