若旦那日本晴れ

劇場公開日:

解説

「若い旋風」の岡田達門がオリジナル・シナリオを執筆、「闇に消えた使者」の山内亮一が監督した青春ドラマ。撮影は「十代の河」の藤岡粂信。

1963年製作/70分/日本
配給:日活
劇場公開日:1963年3月13日

ストーリー

水野吾郎のニックネームは若旦那、クラスメートの生島明夫と下宿しているが、そこにある日、吾郎の叔母と称する二世の妙な姿さんが訪ねてきた。アメリカからはるばる日本見物に来たというのだが、この婆さんヌードやパチンコの氾艦にすっかりおカンムリ、その日から合気道の道場へ、家へ帰るとみっちり精神教育、キビシイ教育ぶりにとうとう明夫は夜逃げするしまつ。ところでなにが幸運に結びつくかわからない、寝不足の吾郎が講義中にイビキをかいたことから寺本道子と仲良くなり、明夫も自家用車に体当りして運転していた美人の犬山みどりと近づきになった。みどりの父がホテルの社長と知った明夫は、みどりに頼んでボーイになり、懸命に働いて認められまんまとみどりと婚約、チャッカリ犬山家に住みこんだ。その反対に吾郎は道子が勧めた第六物産の社員採用試験で試験官と喧嘩したり相変らずのヌーボーぶりを発揮、その竹を割ったような性格に道子の心はぐっと惹かれた。第六物産の寺本社長が道子の父だったせいか、吾郎は見習社員として採用された。出勤した吾郎は、鈴木専務が寺本社長追い出しの陰謀を企んでいることを知り、鈴木の命令で不正を働いた倉庫主任を殴ってさっさと会社を辞めてしまった。翌日から吾郎は陰謀の資料あつめに奔走、鈴木一派が密議に明夫のホテルを使うことから鈴木は関西の財閥と共謀して株を買い占め、寺本社長の追い出しを策しているということが判った。吾郎はその情報を、週刊スキャンダルの編集長西岡に持って行った。正義のペンを取ると約束した西岡はしかし、その内紛記事のゲラ刷を持って寺本社長に会い五百万円出せと脅迫した。その記事の提供者が吾郎であったことを知って寺本社長は激怒し、道子も彼を非難した。だが、その誤解も明夫とみどり、姿さんの努力でとけ吾郎は今回だけは暴力OKという道子の許しで鈴木と西岡の二人を得恵の合気道で投げ飛ばし溜飲を下げた。やがて、安心した婆さんはアメリカへ帰ることになり、道子とならんで見送る吾郎の心は日本晴れだった。

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