劇場公開日 1962年10月20日

瘋癲老人日記のレビュー・感想・評価

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3.5フーテンの爺さん

2020年3月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

谷崎潤一郎原作。若尾文子主演。62年大映。

金にうるさく体にガタがきてる大家族の長。だが息子の嫁の若尾文子にはメロメロであった…。

老人を手玉に取り、好き勝手しだす悪女をあややが楽しそうに演じております。あしらう感じの口調が最高にSっぽい。老人扱いが巧すぎる。色ボケ爺を演じるのは山村聰。シャワーシーンの耄碌っぷりがスゴイ。

フェチ映画としてかなりの直球型。あややもそれに見事に応えてます。終盤にシフトチェンジしますがその無駄な丁寧さが谷崎的。意外とライトな作りなので入門編としていけると思いました(何の)

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散歩男

4.0おじいちゃんの癖に生意気よ!

2018年8月12日
iPhoneアプリから投稿

爺ちゃんを誘うような仕草はするし、自分囓った食べかけのスシ食わしたり、シャワー覗かせようとしたりとか明らかに悪い女なのだけれど、爺ちゃんの世話はちゃんとしてるし、立ち位置変わらず二人の距離は縮らずブレがない。

セクシーといえばそうなんだけれど、堂々としていて淫靡さとかはなく完全にプレイ。シャワーを覗かせ、足を舐めさせ首にキスまで許し、唾たらしプレイまでいく。女王様と奴隷。おじいちゃん扱いが上手過ぎる。
足だけよ!といわれて足の魅力に開眼させられる奴隷。
調教するセリフは名言連発。

完全に調教され足フェチ覚醒して、性欲が止まらないおじいちゃん。
たまらんという表情で夢中になりベロベロ足を舐めるのはいやらしいが、介護みたいな対応で若尾文子がサバサバしていてエロくなく、おもしろく見れた。
首に接吻するのはネッキングというのは知らなかった。

仏足石について、したり顔でマジメに語ったかと思えば、さっちゃんの足の裏で型取りした仏足石の下で、永遠に眠りたいとか言い出す締めくくり。

原作ありとはいえ1962年という時代を考えると、すごい内容なのではないだろうか。フェチズムみたいの一般的じゃなかっただろうし。

パッケージ、かんしゃくと読むかと思ったらフーテン老人だった。

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