地獄の影法師
劇場公開日:1962年11月11日
解説
「恋と十手と巾着切」の野上龍雄のオリジナル・シナリオを「豪快千両槍」の倉田準二が監督した隠密時代劇。撮影は「向う見ずの喧嘩笠」の森常次。
1962年製作/86分/日本
配給:東映
劇場公開日:1962年11月11日
ストーリー
大江戸を恐怖のドン底に陥し入れた謎の連続殺人。その殺人現場を飛翔する無気味な鳩の一群、そして鮮血にまみれた死体にはりつけられた「誅駿河大納言忠長」の紙片は何を物語っているのか……。事件を追って、幕府の隠密で新さんと名乗る風来坊と女目明しお絹の必死の追求も空しく、数年前に悲憤の死をとげた駿河大納言卿事件に関係のある五人の旗本が次々と殺されていった。老中と結託する悪徳商人、越前屋が茶会を開いた。招かれた老中の帰途を襲った義足の浪人は、殺人現場に影の如く現れる謎の若衆幸之進の邪魔にあってその場をひくが、かけつけた新さんは幸之進が女であることを見抜いたのだ。事件の鍵を握りながら口を閉ざす幸之進は事件から手を引くように頼むが、新さんは信州にとび、そこで鳩使いの忍者から幸之進こそ忠長卿の忘れ形見、幸姫である事を聞き出した。江戸では忠長卿の旧臣でありながらそれを悪用する越前屋を斬り、放心したように立つ義足の浪人の姿があった。将軍を父の敵と狙い江戸城へ忍びこんだ幸之進の前に立ちふさがった新さんは、幸之進があやつられている事を悟した。必死に迫る新さんの熱意に自分の非を悟った幸之進は、事件の黒幕が老中土井大炊頭である事を明かし、新さんの助力を得て父の敵を討つのであった。
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スタッフ・キャスト
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