恋と太陽とギャング
劇場公開日:1962年3月21日
解説
前作「花と嵐とギャング」の姉妹篇。原作も同じく藤原審爾が小説新潮に執筆。前作のコンビ、石井輝男と佐治乾が共同で脚色。石井輝男が監督したアクションもの。撮影は山沢義一。
1962年製作/87分/日本
原題または英題:All Rascals
配給:東映
劇場公開日:1962年3月21日
ストーリー
網走帰りの石浜伸夫とその女房典子は賭場荒しの常習者だ。典子の母親お真佐もかつて満州で暴れた女傑だった。三人はある計画を持っていた。マカオの賭博組織の大幹部ロバートが、日本に国際賭博マーケットを造るテストとして、××クラブで大規模な賭博を開く。この金を盗もうというのだ。だが、この計画を狙うもう一人の男があった。常田という一匹狼で、彼はすでに××クラブに情婦で踊り子のローザ・ルミとその弟の光男を潜入させてあった。蛇の道は何とやらで、お真佐はこの常田のことを知った。しかし、二人は共同の目的で手を握ることになった。常田が資金源を調達、実行はお真佐一党と決まった。石浜は、ハジキの使い手、衆木と川岸を仲間に入れ、電気係りの亀田もひっぱりこんだ。ルミは中国人黄から資金借出しに成功したが、そのことから黄一味はギャング強盗団のことを知った。決行の日、計画はまんまと成功した。だが、ルミと光男の裏切りに、ロバート一味と拳銃戦がおきた。川岸は倒れ、典子、お真佐はばらばらになった。そこへ黄一味までが襲って来た。石浜等は衆木の提案で、飛行場に逃げた。そこには衆木の親友山内が操縦するビラまきヘリコプターが待っていた。彼も裏切ろうとしていたのだ。石浜、常田、ルミ、衆木の四人は山内の住む孤島へ逃げた。だが、ロバート一味もランチでやって来た。四人は、札束を山内の妹で盲目の留美子と共に再びヘリコプターに積んで逃がすことにした。盲目の留美子には、札束も広告のビラとしか映らない。孤島での拳銃戦も知らぬげに、数千万円の札束は、留美子の無心な手によって美しく空中に散っていった。