草を刈る娘

劇場公開日:

解説

石坂洋次郎の同名小説を「大出世物語」の三木克巳が脚色、「闘いつづける男」の西河克己が監督した青春篇。撮影は「拳銃横丁」の岩佐一泉。

1961年製作/86分/日本
原題:The Grass-Mowers
配給:日活
劇場公開日:1961年10月25日

ストーリー

津軽平野に秋がくると、この地方では草刈り隊ができて二週間ほど馬草を刈る。近くには温泉もあり、若者たちには楽しい年中行事だ。十八才のモヨ子は草刈り隊のリーダーそで子婆さんに連れられて、初めてこの草原に来た。同じころ、近くの草原に富田集落の草刈り隊が来た。そのリーダーため子婆さんとそで子婆さんは大の仲よしで、毎年この草刈りで結婚話をまとめるのが楽しみ。こんどもそで子婆さんが連れて来た真面目な若者時蔵が、モヨ子に似合いのお婿さんだと結論が一致した。翌日、モヨ子は一人で山奥の草刈り場にやられ、そこで一生懸命刈っている時蔵に会った。二人きりで草を刈ったというので、両方の草刈り部隊は話の種ができて大喜び、当の二人の心も知らず知らず結ばれていったが、ある日時蔵がモヨ子を抱きしめようとしたので、モヨ子は時蔵の腕に噛みついて逃げた。この事件で草刈り場は大騒ぎ、しかも東京から帰ってきた青年一郎がモヨ子にモーションをかけたりする。だが、心の底ではモヨ子はやはり時蔵が好きだ。ある夜、時蔵は一郎にケンカを売られる。体力的にとてもかなわぬ時蔵は、あっさり負けを認めるが、モヨ子はそれが歯がゆい。ところが、そのとき、村娘が林で殺されるという事件が起こった。「亭主があればこんなことにならねえのによ」というそで子のつぶやきに、モヨ子は夢中で時蔵のところへとんでいった。「おら、お前の嫁になりてえや」。翌日、幸福に包まれた二人は、秋の日ざしの強い草の上に寝ていた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0字幕がほしい

2020年6月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 刈り入れ前の緑一面の田圃と山々。ワイド画面を存分に活かしてあるなと感じつつ、津軽弁がぜんぜんわからず、さらにNHK放映で見たため差別用語があちこちで削除されていて、会話にのめり込めない。草刈の行事は一種のお見合い行事。大人たちは賭けまでして若者たちの恋の成り行きを楽しんでいる。

 時造(浜田)が高価なライターを落としたため、モヨ子も探すのを手伝う。清純な娘だと思ってたら、時造のクソを見たり、その臭いを追ったりして・・・いきなり襲いかかってきたら、さすがに拒んでた。そんなとき、東京に出ていた一郎(平田大三郎)が帰ってくる。ちょっとした三角関係もあったが、キスしようとした、腕に噛みついたというところから微笑ましい男女の騒動が面白かった。

 そんなラブコメ風の雰囲気なのに、いきなりの殺人事件(殺されたのは村一番のがめつい独身女らしい)・・・なんなんだ、この展開。なんだか唐突すぎて引いてしまうぞ。

 俳優はみんな訛り方が上手いし、特に駐在さんの益田喜頓のコメディアンぶりがいい!

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kossy

3.0昭和40年代の...

2017年8月1日
iPhoneアプリから投稿

昭和40年代の農村男女の出会い。結婚に対する男女の考え方が表現されている。しっかりしている、と感じた。

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さゆっこ
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