紅の海
劇場公開日:1961年8月13日
解説
「怪談 蚊喰鳥」の国弘威雄の脚本を、「男対男」の谷口千吉が監督した海のアクションもの。「大坂城物語」の山田一夫が撮影した。
1961年製作/89分/日本
原題または英題:Blood on the Sea
配給:東宝
劇場公開日:1961年8月13日
ストーリー
竜進丸の船長岩佐竜造は銃にかけてはすばらしい腕をもつ暴れん坊、春鷹丸の船長村井辰朗は知性派の熱血漢、二人はライバルだが高校以来の親友でもあった。同期生には、他に海上保安庁に勤務する高梨松雄と、定期船玄秀丸の通信士をしている矢藤茂正らがいた。矢藤がSOSを発信した。受信した竜造と辰朗の船は現場へ行ったが、すでに玄秀丸は凶弾にぶちぬかれ、矢藤は殉職していた。海賊船は玄秀丸が輸送中の五千万円を狙ったのだ。手がかりは一味の一人とおぼしき重傷を負った漂流者だが、彼も救われた船の甲板で死んだ。竜造は船員宿いそのを訪ねた。漂流していた船員のポケットから抜きとったいそののマッチから身許を調べようと思ったからだ。女中から聞きだした女を求めて、キャバレー・ロマンスに向った。が、尾行してきた十数人の与太者が襲いかかった。かけつけた辰朗の応援でピンチを切りぬけた。彼は事件の捜査は高梨の手に任すべきだと主張した。頑固な竜造と喧嘩になった。二人は、先に矢藤の仇を討ってやると言いあった。二人とも矢藤の妹妙子が好きだったのだ。竜進丸と春鷹丸も海賊船に襲われた。逃げるためには、魚ではちきれんばかりの網を切らねばならなかった。アブレ船員の口から死んだ海賊の一味が横須賀からの流れ者と聞いた二人は、早速横浜へ行き、アブレ船員になりすまして拾われるのを待った。ボロボロの服で死んだようにのびた二人の前に、黒眼鏡の男が近づいた。その男に連れられて二人は下関へ。辰朗は高梨に知らせようといったが、竜造は承知せず、単身海賊船へのりこんだ。竜造の身を案じる辰朗も春鷹丸を駆って後を追い、高梨もまた二人の後を追った。竜造、辰朗、高梨たちの鉄拳、拳銃が海賊どもの上にふりかかっていった。
スタッフ・キャスト
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岩佐竜造加山雄三
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村井辰朗夏木陽介
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高梨松雄佐藤允
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矢藤茂正稲垣隆
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岩佐太十郎小杉義男
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村井六之助田島義文
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沢田松村達雄
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森山田崎潤
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畑中上原謙
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矢藤妙子星由里子
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富子音羽久米子
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恵美水野久美
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美子忍和代
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かおり清水由起
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ミドリ峯丘ひろみ
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佐代中北千枝子
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房江北あけみ
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優子桜井浩子
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金沢中丸忠雄
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島中堤康久
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立脇山本廉
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宮原石田茂樹
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梅木加藤春哉
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井本草川直也
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荒川橋爪秀雄
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米山平田昭彦
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海津大木正司
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押尾若松明
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銀太沢村いき雄
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佐々木田中邦衛
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三郎宇野晃司
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津久田岩本弘司
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小原山田彰
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上坂池田生二
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黒眼鏡の男天本英世
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刀傷の男大村千吉
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煙草の男八色賢典
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船員帽の男熊谷二良
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小肥りの男桐野洋雄
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ジーパンの街娼婦田辺和佳子
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ドレスの街娼婦園田あゆみ
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セーラー服の街娼婦丘照美
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沖仲士組合の男坂本晴哉
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新聞記者A三井紳平
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新聞記者B細川隆一