幽霊五十三次

劇場公開日:

解説

「橋蔵の若様やくざ」の結束信二の脚本を「忍術使いと三人娘/女狐変化」の井沢雅彦が監督した推理時代劇。「吸血怪人屋敷」の鈴木重平が撮影した。

1961年製作/93分/日本
配給:ニュー東映
劇場公開日:1961年7月1日

ストーリー

星のキレイな江戸の町、流しの鶯コンビ浩助、浩太の二人は不忍の池で、美人の溺死体を発見した。この美人は、いま評判の怪談一座の花形春実太夫。浩助、浩太はその晩から春実太夫の亡霊に取っつかれてしまった。稲葉家の殿様には純情で臆病なお鈴の方、毒婦型のお香の方二人の愛妾があり、お香の方は、正室になるため江戸家老の雲井倉太夫と図ってお鈴の方を亡きものにしようとした。臆病なお鈴の方を、春実太夫に扮する幽霊でショック死させようとしたが、春実太夫に断わられたために春寒太夫は殺されたというのであった。亡霊は、私の恨みとお鈴の方を守ってくれというのだった。亡霊に半ばオドかされた二人は、お国入りするお鈴の方の行列を追ってお江戸を発つことになった。途中、怪談一座の娘たちや、美声の髯浪人源太郎らと合流した二人は良い機嫌だ。が、時折春実太夫が現われて叱吃激励するから大弱り。一方、春実太夫に失敗した倉太夫は、箱根山中に住む霊媒の名人から、法界坊の幽霊をかりて、お鈴の方をオドかそうとした。この法界坊、泥酔した揚句、春実太夫にお化け道の堕落だと説教され、すっかり改心してしまった。すっかり怒った倉太夫一味は、鈴鹿峠でお鈴の方の行列を襲った。春実幽霊にそのことを聞いた浩助、浩太が救援にかけつけた。しかし、逆上した倉太夫の刀はお香の方を斬ってしまった。めでたく事件は一段落。お鈴の方もすっかり武家の世界が厭になり、おひまをもらって城下りとなった。京への街道を進む怪談一座改名〈唄う花の一座〉に加入したお鈴の方改めお鈴を中に、浩助、浩太、源太郎らの楽しい唄声が流れていった。

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