金づくり無法時代
劇場公開日:1961年5月9日
解説
菊島隆三のテレビ・ドラマ「人間動物園」の映画化で、原作者が脚色し、「筑豊のこどもたち」の内川清一郎が監督した。撮影は「若い狼」の逢沢譲。
1961年製作/92分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1961年5月9日
ストーリー
東京の郊外、西南急行沿線、双見ケ丘に住む平野、渡辺、西山、須藤、金光の五家族は一年後の立退きをめぐって大騒ぎ。今日もデパートで開催中の月賦住宅の宣伝員市川の説明を熱心に聞いていた。意見がまとまらぬうちに、平野の長男一郎はプロ野球の採用試験に、妹のせつ子は金持ち青年青江英介とデートに行ってしまった。父親の宗太郎は一郎がパイレーツと無断で契約したので大ムクレ。西山家の老人夫婦は三十万円の貯金で伊豆の養老院に入るといい、養子の忠次は素行が悪く隣の時子の経営するバーに入りびたりだった。時子の弟哲夫は真面目な青年で、デパートに務める宗太郎娘せつ子が好きだが、彼女は金持でないとダメだという。須藤は教員夫婦で、金光は五人の女の子供を持つやもめ。ある日、双見ケ丘に不動産ブローカー虻田が現われた。平野は彼から双見ケ丘の地価は二万円だといわれた。が、地主は千円で買ってくれという。これを知った五軒の家は土地を買うことにして、金策に懸命になった。もうけ話に五軒の家では喧嘩騒ぎまで起しかねないありさま。待望の登記の日、ところが土地は英介の父、西南急行社長青江甚三郎がすでに買いとっていることがわかった。彼は五軒の人々を独特の弁ぜつで煙にまき、双見ケ丘の代替地を提供することで話をつけた。土地を見に行った人たちに、青江社長が奇禍に会い急死した知らせがきた。どうしていいかわからず呆然としている平野、渡辺、西山……、そばでは子供たちが無心に遊んでいた。
スタッフ・キャスト
-
平野宗太郎加東大介
-
平野とし江清川虹子
-
平野一郎船戸順
-
平野二郎藤田安夫
-
平野せつ子小林千登勢
-
渡辺時子淡路恵子
-
渡辺哲夫児玉清
-
渡辺ひろ子横山通乃
-
西山老人左卜全
-
西山つる笠置シヅ子
-
西山忠次名古屋章
-
須藤耕二内田稔
-
須藤千枝子千之赫子
-
金光沢村いき雄
-
カツコ土屋和子
-
ミツコ富永裕子
-
トヨ子早川香代子
-
ヒサコ板谷幸枝
-
虻田ブローカー西村晃
-
青江社長上田吉二郎
-
青江英介飯田紀美夫
-
柳沢園長小林十九二
-
秘書清水松本朝夫
-
宣伝員市川小池朝雄
-
中村部長田中志幸
-
松文の女将清川玉枝
-
浜むらの女将都家かつ江
-
浜むらの板前宮田洋容
-
猿山中村是好
-
椎熊理事長松本染升
-
奥村弁護士松村達雄
-
流しの芸人守屋浩
-
芸者スリー・キャッツ