若殿千両肌
劇場公開日:1961年1月21日
解説
森達二郎の読切倶楽部連載『人情だいこん侍』を「大江戸喧嘩まつり」の共同執筆者の一人、大和久守正、それに浜川博美、安田猛人が加わって脚色。新人、山下耕作が監督した若殿行状記。撮影は「地雷火組(1960)」の杉田正二。
1961年製作/65分/日本
配給:東映
劇場公開日:1961年1月21日
ストーリー
房州勝浦藩一万石の新領主となった若殿稲葉桐太郎は、国家老・平山主膳に請われて国入りすることになった。桐太郎は、夜ごと居酒屋に入りびたって、留守居役の孫兵衛を手こずらせていた。なじみの居酒屋の女たちを呼びよせ派手な道中を続ける桐太郎の行列のあとを、二人の男女が影のようにつき従っていた。男は桐太郎の危難を救った浪人柚木菊之丞、女は禁制のオランダ櫛を売買する謎の女お幸だ。国表では廻船問屋房州屋、土地の貸元久我の為五郎と結託して、密貿易で私腹を肥やしている主膳が、桐太郎の乱行ぶりにほくそ笑んでいた。為五郎はお幸を使い、オランダ櫛の餌で、江戸の娘たちを誘拐し、支郡商人に売渡す計画を進めていた。菊之丞はお幸の口ききで、為五郎一家の用心棒となった。主膳は桐太郎を殺し、お家乗っとりを企んだ。主膳一味に囲まれ危機におちた桐太郎の前に、菊之丞が現われた。見事な太刀さばきに、主膳一味は倒され、誘拐された娘たちも救われた。菊之丞は、主膳一味の悪事をあばくための、真の桐太郎の偽りの姿であったのだ。
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