ユートピア(1972)
劇場公開日:1972年1月20日
解説
昭和四十六年四月より四ヵ月間、東京キッドブラザース、小林由起子、斉藤泰徳、深水竜作、斉藤正一、深水三章、中川節子、峰のぼる等約百名で形成した“キッド旅行団”が、ヨーロッパ漂流の旅を続けながら、撮影したドキュメンタリータッチのミュージカル作品。東京キッドブラザースの芝居“南総里見八犬伝”をヨーロッパ各地を上演しながら、その国、その土地の若者達と自然共同体を結成し、ディスカッションを通して“ユートピア”を求める。途中、反戦デモと間違えられ警察に拉致されたり、助監督が留置されたり、無一文になり日本字を百円で即売しながら漂流の旅をつづける。しかし、旅に疲れ一人、二人と脱落していく仲間達。去っていく仲間を見送り、改めて苦悶する。“ユートピア”は、このような漂流の旅を通し発見できるものなのか?いや存在さえするのか?結局“ユートピア”なるものは求めて得られるものではなく、一人一人が、原始に立ち戻り、人間としての出発点から歩き始めなければならないのではないか……。彼らは自分達で“ユートピア”を造り上げる為、また漂流の旅をつづけるのだった。
1972年製作/80分/日本
劇場公開日:1972年1月20日
ストーリー
※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。