喜劇 新婚大混線

劇場公開日:

解説

渥美まり恵、松竹第一回主演作品。かつての恋人同志が、別々に結婚し、同じハネムーン・コースをたどる破目になる。脚本・監督は「喜劇 誘惑旅行」の瀬川昌治、撮影も同作の丸山恵司がそれぞれ担当。

1972年製作/90分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1972年4月15日

ストーリー

伊藤久美と大原彰は恋人同士。三ヵ月後、二人は結婚することになっていた。大原はもう新婚旅行の計画に夢中になっていた。しかし久美は、このままでは平凡すぎる、結婚と恋愛は別ではないかと、ふと考えるのだった。三ヵ月後、久美は結婚式をあげた。しかし、相手は大原ではなく、久米産業の社長の御曹子、久米庄三郎であった。庄三郎は久美に一目惚れし強引に求婚したのだった。大原との結婚に不安を感じていた久美は、彼の強引さに負けて求愛をうけたのである。一方、久美にふられた大原も同じ頃、会社の同僚、知英子と結婚式をあげていた。だが、運命の神は思いがけない悪戯をする。二つのカップルは新幹線にのり合わせたのだ。彼らは全く同じコースを巡るクーポン券で旅行することになっていたのである。大原と久美は、たがいに知らん顔を装っていたが、予期せぬハプニングが起るであろうことは予期していた。ゆく先々で顔を合わせる大原と久美、ことさら自分たち夫婦の親密さを見せつけあった。しかし、もともと愛し合っていた二人、こんな芝居が永続きするはずはなかった。ホテルの廊下で偶然、二人きりで会った大原と久美は、過去の裏切りを語りあっているうち、おたがいに嫉妬しあっていることに気がついた。以来、二人の昔の恋人にたいする慕情はだんだん強いものになっていった。そのまま、エスカレートしたならば、二人は結婚を解消して、一緒になったかも知れない。しかし、密会しようとした二人は、手違いから、庄三郎と知英子に二人の過去を知られてしまったのだ。そこで、庄三郎と知英子がヒステリックになっていたなら彼らの新婚旅行はメチャクチャになったかもしれない、が、二人は何もいわず、大原と久美子を許した。この事件はかえって久美と庄三郎を、大原と知英子を強く結びつけた。二年後、大原と久美は、それぞれ、幸せな家庭を築いていた。今では二年前のことは、楽しい思い出となってしまっていた。

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