ポルノの帝王
劇場公開日:1971年12月3日
解説
「帝王」シリーズ第四作。脚本は「夜の手配師 すけ千人斬り」の小野篭之助、監督は「不良番長 手八丁口八丁」の内藤誠。撮影はこの作品でデビューする新人清水政一がそれぞれ担当。
1971年製作/88分/日本
配給:東映
劇場公開日:1971年12月3日
ストーリー
大阪で、自慢のデカチンがはれあがるという奇病にとりつかれた松村浩は、弟分の政を頼って、横浜の黒田診療所で治療をうけることになった。医師の黒田は、浩が五億円で病院を建てると誓ったあの九州の医者の弟で、兄同様、貧乏人に無料で治療を続けている。その黒田の治療をうたけ浩は、政の弟分菊男の所有するオンボロのダルマ船、梵天丸を仮住居に定めた。そして、東洋医学研究所の看板を掲げ、関税夫人の百合子を陥落させて通関許可証を手にいれ、密貿易で九百万を稼ぎだした。だがこの金は、暴力団陣馬組に権利書を奪われ、立ちのきを迫られた診療所を取り戻すために使われた。浩は次に、外国船からエロ写真を買い、ポルノショップを開業。金持夫人を相手に稼ぎまくった。その頃、九州の浩の家の隣に住んでいた清美は、父親が炭鉱で落盤事故にあい大怪我をしたため、学校を中退し、横浜の日浦化学というプラスチック工場に就職することになった。清美と浩は何年ぶりかで再会した。一方、陣馬組は、日浦化学の社長日浦大五郎、それにポリネシヤの季大人という口入れ屋のやくざ者と手を組んで、炭鉱から少女たちを集めて東南アジアに売りとばす計画を進めていた。日浦の妻應子は、浩の東洋医学研究所に通ううち、夫と別れることを決め日浦化学が悪辣な手段で女子工員たちを喰いものにしていることを浩に知らせる。日浦化学に勤める清美たちに危機が迫っていることを知った浩と政は、陣馬組とまっこうから対決した。