博徒一家
劇場公開日:1970年3月29日
解説
「関東テキヤ一家 喧嘩仁義」の村尾昭が脚本を書き「渡世人列伝」の小沢茂弘が監督したオールスター任侠もの。撮影は「渡世人列伝」の吉田貞次が担当。
1970年製作/116分/日本
配給:東映
劇場公開日:1970年3月29日
ストーリー
明治四十年、政府は博徒弾圧にのりだした。全国に強大な勢力をもつ博徒・荒政一家初代総長・荒木政五郎は総長の座を一家三羽烏の一人国枝にゆずった。しかし、国枝と関根は最後まで、一家のために服役中の桜井を推していた。政五郎は桜井と関根には、それぞれ縄張りを与え、分家させた。一年後国枝は対立していた田沼一家につまらぬ義理から、桜井の縄張りを譲ってしまった。これを知った関根は国枝を罵倒するが、出所した桜井は、出迎えた渡世人橘から事の一部始終を聞き、国枝の意に従うのだった。私鉄工事の落札を競う、田沼一家と荒政組、しかし意外にも田沼は国枝との縁組を申し出、国枝も承知した。このことを国枝の口から聞いて唖然とする桜井と関根。その夜、関根組の池上と桜井組のびっくり松が田沼を襲った。以前政五郎に恩義のある橘は、荒政組の決着として、田沼の前で小指までつめたが、その帰り道、田沼の仔分に襲われ、桜井の胸の中で死んでいった。さらに関根が田沼を襲ったことから、田沼は国枝に関根の決着を迫り、国枝は仕方なく、関根を絶縁すると桜井に伝えた。田沼殺しを決意した関根を呼び出した桜井は、彼をしたう関根の妹加代から手渡されたドスで一家のために関根を殺害した。起工式の席上、田沼は国枝に対し、縁組を流し、工事は田沼組が全面的に請負うと言い放った。自分の愚かさを悟った国枝は、田沼にとびかかり、席上は修羅場と化した。一家のために関根まで殺した桜井が田沼に迫った。その凄まじい形相に誰ひとり、とびかかる者もなかった。そして、ついに、桜井の怒りの匕首が田沼の胸を真一文字にとらえた。
スタッフ・キャスト
-
桜井良治高倉健
-
国枝英三大木実
-
関根勇若山富三郎
-
加代富司純子
-
ふみ桜町弘子
-
荒木政五郎志村喬
-
田沼正勝渡辺文雄
-
望月純一郎八名信夫
-
嵯峨隆信遠藤辰雄
-
篠乃井信太郎内田朝雄
-
島田円次郎堀正夫
-
飯村裕吉市川裕二
-
重松源助林彰太郎
-
伊原藤吉高並功
-
田口豊松田利夫
-
北野重吉長谷川弘
-
松井秀松玉川良一
-
水島三郎千波丈太郎
-
池上俊三有川正治
-
服部徹鈴木晴雄
-
伊勢昇二白川浩三郎
-
上竹勝広瀬義宣
-
吉村久七野口貴史
-
増井彦太川浪公次郎
-
三谷利平佐藤京一
-
清水留吉五十嵐義弘
-
鬼頭義光名和宏
-
雲井剛楠本健二
-
神保軍蔵丘路千
-
大町寅松鈴木金哉
-
岩佐伊八志賀勝
-
志賀勤蔵川谷拓三
-
小松庫吉木谷邦臣
-
相場熊次八尋洋
-
野村辰夫志摩靖彦
-
梶山泰助那須伸太朗
-
倉元専一小山田良樹
-
新造大城泰
-
喜作小峰一男
-
丸高馬之助浪花五郎
-
青木助八前川良三
-
岩瀬山下義明
-
嵐田石松汐路章
-
関卯之吉笹木俊志
-
土肥音市遠山金次郎
-
永井友蔵毛利清二
-
親分A村居京之輔
-
親分B矢奈木邦二郎
-
本間儀助熊谷武
-
稲部竜太郎野村鬼笑
-
古橋銀三島田秀雄
-
福住治之助藤川弘
-
平松庄吉有島淳平
-
看守村井京二郎
-
橘清次郎鶴田浩二