翔べイカロスの翼のレビュー・感想・評価
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心にしみる悲しみが感じられました
昔、テレビで放送されたときに見ました。
また見たいと思っていましたが見つからず探していました。
最後のシーンが子供の頃の心に刺さっています。
主題歌の「翔べイカロスの翼」もマッチしていて泣けました。
最近まで見られなかった傑作
この作品はひとりの男が生きた歴史を綴ったひとつの物語だ。
山口昌男の道化の理論を思い出す。
道化は話を盛り上げるために様々なことをする。
ときにそれは人の不幸を呼び寄せ、ときには人の幸福を作る。
そしていつの間にか話の中心にいるのが道化だという道化の理論。
この主人公の道化は、無難に生きることに思わず背を向けてしまったひとりの男である。
それが彼にとって正しかったのか間違いだったのか今となってはわからないが、それでもそれが本当に正しかったのだと信じたい。そう信じたくなるような作品だ。
上映会を誰かが企画して、そしてそれを見るしかないというのが今までの現状で、2012年にDVD化され家庭でも見えるようになった。
これはまったくこの映画のファンとして嬉しい限りである。
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