おんな刑務所
劇場公開日:1978年10月7日
解説
男の裏切りにあい、刑務所に入った女が、自分と同じような道をたどる女を助けることで、新たに人生をやりなおそうとする姿を描く。脚本は「金曜日の寝室」の桂千穂、監督は「(秘)肉体調教師」の白井伸明、撮影は「20歳の性白書 のけぞる」の高村倉太郎がそれぞれ担当。
1978年製作/70分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1978年10月7日
ストーリー
加賀見涼子は結婚を約束した赤尾恵一の事業のために、経営していたブティックを手放した。しかし、結婚式の当日、赤尾との愛欲に耽ける涼子の前に、赤尾の婚約者と名のる森山ジュンが現われて、涼子は自分が騙されていたことを知る。カッとなった涼子は鋏で赤尾を刺し、大怪我をさせた。それが女刑務所への道だった。ある日、臨月間近の腹をした森山ジュンが刑務所に入ってきた。彼女は赤尾の為に勤め先から八千万円を横領したのだ。涼子を見つけたジュンは出獄したら赤尾と結婚すると誇らしげに告げる。やがて、ジュンは赤ん坊を生み、赤尾が引き取りに来た。しかし、その後、赤尾から何の音沙汰もなかった。焦ったジュンは弟に「父、危篤」の電報を打たせ、一日出所を認められる。それを知った涼子は、ジュンが赤尾に会えば危険な状態になると思い、女囚たちの協力で一日だけの脱獄を企てる。赤尾のマンションに入ったジュンは、そこで赤尾の情婦に出くわし、騙されており、赤ん坊も駅のコインロッカーに入れられていたことを知る。ジュンは、飛び込んで来た涼子より早く、赤尾をナイフで刺した。苦痛の声をあげる赤尾に涼子はとどめを刺し、そのナイフを気絶した情婦に握らせた。警察に赤尾殺害を急報するのだった。