襲られる

劇場公開日:

解説

陰惨な欲望に身体を蝕まれた過去をもつ女が再び強姦される姿を描くバイオレンス・ポルノ。脚本は「横須賀男狩り 少女・悦楽」の那須真知子、監督は「野球狂の詩」の加藤彰、撮影は「宇能鴻一郎の上と下」の畠中照夫がそれぞれ担当。

1977年製作/68分/日本
配給:日活
劇場公開日:1977年9月3日

ストーリー

夫・経堂に寄添い幸福そうな友美を乗せたハネムーンの車が山道を走っていた。「勘忍して」、力つき果て息も絶え絶えの少女の哀願が、野獣と化した若者達に聞き入れられるはずもなく、欲情が暴力を生み、少女は変わる変わる野獣の餌食にされていく。通りがかりの経堂が少女を助けた時にはすべてが終わっていた。傷ついた少女を見た友美は、幼い日の自分をみる思いがして、目を覆い震えるのだった。友美と経堂は、小さな海辺の町に立寄った。あるスナックに入った友美は、客と談笑する板前の森山を見て愕然とする。森山こそ十二年前、少女だった友美を強姦し、彼女のすべてを変えた男だった。その夜、友美は過去の恐怖と屈辱を振り切ろうと、夫の腕の中で激しく燃えた。ある日、気持よさそうに泳ぐ友美を双眼鏡が追っていた。友美を見ていたのは、かつて彼女が勤めるブティックで万引きをし、友美に訴えられた薫をはじめとする不良グループだった。復讐しようと、薫たちは友美を襲う。ボートの底へ潜り、逃れようとする友美の抵抗は喘ぎと変わっていた。夕暮れの浜辺で赤児のように友美は眠った。しばらくして友美がホテルへ戻ると、彼女のジャケットを海辺で拾った森山が訪ねて来る。森山のためにこうなったと、友美は泣き叫ぶのだった。翌日、森山は友美と約束したバンガローへ向かった。森山は友美をあざ笑うと、再び彼女を襲う。友美は森山を殺そうとするが、何を思ったか、森山のなすがままになった。突然、友美は助けを求めて叫んだ。森山はうろたえ、砂浜をころげ回る友美を必死におさえようとする。それは、いまわしい過去を振り切ろうとする友美の執念だった。警官に連行される森山は大声で笑った。そんな森山を友美は思いっきり殴り、「強姦魔!」と精一杯の声で叫ぶのだった。

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