犬神の悪霊のレビュー・感想・評価
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映画自体はなんじゃこりゃのレベルです でもなかなかに怖い 観て損はないと思います
1977年公開
伊藤俊也監督は女囚さそりシリーズで名前を挙げたものの、やり過ぎの演出で梶芽衣子と衝突して下ろされてしまいました
干されて4年後の本作でやっと映画が撮れたと言うわけです
時系列を確認するとこうなります
犬神家の一族、1976年10月公開
悪魔の手毬唄、1977年4月公開
本作「犬神の悪霊」、1977年6月公開
つまり横溝正史ブームに乗っかってのパチモン映画です
東映がキチンと版権を買って横溝正史原作の映画を公開するのは1979年1月の「悪魔が来りて笛を吹く」になるまでありません
それでも伊藤俊也監督はなかなか凝った演出で怖い映画を撮っています
推理物ではありません
あくまでもホラーです
それも横溝正史風の
ちゃんと横溝正史原作の映画であれば、きっかけなかなかの作品に仕上げてみせたであろう実力は十分に感じます
映画自体はなんじゃこりゃのレベルです
でもなかなかに怖い
観て損はないと思います
裸の楽園と犬の呪い
日本初のオカルト映画だって!?いやはや展開が凄すぎて頭の整理ができないくらい面白かった。山奥の久賀村にウラン鉱脈を探査するためやってきた技師たちが祠を誤って壊してしまい、犬をひき殺してしまう。犬好きの方は要注意!
いきなり渓流で美女二人のオールヌード。唐突すぎやしないか?などと思っていたが、加納技師とその裸女麗子(泉じゅん)と結婚。これには麗子の父がウラン鉱脈の山の所有者であり、一石二鳥でもあったのだ。もう一人の美女かおりも加納が好きだったのに・・・といった展開。
閉鎖的な村と原爆の材料ともなるウランを巡る複雑な絡み。鉱山では採取するため溶媒として硫酸を流すというエピソードもあり、それを嫌われ者だった室田日出男演ずる垂水(かおりの父)と剣持家(麗子の実家)の対立を決定的なものにするのだ。
犬の祟りの恐ろしさよりも、むしろいがみ合う村人たちの狂気のほうが怖い。5人組の暴走族(?)の存在といい、若い娘がレイプされそうになったりと、閉塞感に圧倒される。また、純愛といった一種の清涼剤であるにも関わらず、取り憑かれて凶暴化する女性たちや、不気味で笑えるお祓いが強烈な印象を与えてくれた。特に村人たちが麗子の体をおにぎりゴロゴロするシーン。
もしかして助演女優は剣持磨子(長谷川真砂美、その後『狙われた学園』にも出演))だったのか!幼いながらも演技が上手くて、色んな表情を持つ魔性の少女。ただ、すね毛だらけの足がミスマッチすぎ。演出やり過ぎ!
個人的には『犬神家の一族』よりもこっちが好き!伊藤俊也の反核のようなメッセージも見え隠れするし、村社会の陰湿な部分をあぶり出している。基本はドロドロなんですがね・・・
赤飯プレイに画面に突っ込む
泉じゆんが観たい!
…って事で、僅かな上映機会を捕まえる。
いきなりオールヌードで登場するじゆんちゃん♪
しかし大和田伸也を筆頭の3人組が、祠は壊すわ犬は跳ね飛ばすわ…と、やりたい放題。
かくして、「祟ってやる〜」と呪いをかけられる。
…っと、その前に泉じゆんとのベッドシーン。いよっ!待ってました。
ちきしょう可愛いなぁ〜。おい伸也!漠と…じゃなかった僕と代われ!
おいおい!短け〜よ(怒)
そして遂に始まる犬神様の祟りの数々((((゜д゜;))))
もう序盤から巻き起こる、30秒に1度は確実なネタのオンパレード(笑)
犬神にとり憑かれた泉じゆんに対する祈祷場面なんかあなた…。
「赤飯プレイかい!」って、絶対に画面に突っ込む人が居るはず。寧ろ居ない人を探す方が難しそうだわ(笑)
此処まででもうお腹満杯なのに、まだまだ映画は序盤。一体全体どうなっちゃうんだこれ(笑)
このテンションが落ちないまま映画は後半へ突入。クライマックスの“2人羽織り”を始め、子供の足にすね毛がたっぷりと生えていて、しかも足が4本足だったり(笑)と…ネタには事欠かずに一気呵成に走りきり。満載のネタを振り返る余裕どころか、次々に現れるネタのオンパレードのままエンディングへ。
そんな最後のオチはゾンビネタかい!(笑)
いやはや、観ないで死んだら一生後悔しますよ。マジで!
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