はだしのゲン 涙の爆発
劇場公開日:1977年3月26日
解説
中沢啓治原作の『中沢啓治選集』より、第一部「はだしのゲン」に続く第二部。終戦後の広島を舞台にわんぱく少年ゲンと原爆孤児たちのバイタリティーあふれる行動を通して被爆の残酷さを浮き彫りにする。脚本・監督は「はだしのゲン」の山田典吾、撮影は小林節夫がそれぞれ担当。
1977年製作/123分/日本
配給:共同映画全国系列会議
劇場公開日:1977年3月26日
ストーリー
中岡ゲンは、原爆によって父大吉、姉英子、弟進次をうしなった。が被爆直後に母の君江は女の子を産んだ。友子と名づけた。ゲンは、友子に食べさせる米を探しに広島中を歩きまわった。やがて、ゲンにも原爆症の症状が現われ、頭の毛が抜け丸坊主になってしまった。ある日、ゲンは、隆太という原爆孤児と出会い、彼の仲間たちとも知り合った。ゲン一家は、林キヨの家に居候させてもらうが、姑ヨネのしうちに耐えられず、家を出た。そして、キヨから物置小屋を貸してもらい、そこで暮し始めた。しかし、そこの場所も、ヨネに家賃を催促され、ゲンは夢中で仕事を探した。そして、ゲンは原爆で全身にヤケドを負った画家志望の青年・政二の世話をする仕事を見つけた。そんな政二を励ましながらのある日、二人で写生に出かけた。途中水をもらおうとした漁師の家で、原爆被爆者として軽べつされ、政二とゲンの怒りは爆発した。そして、ゲンは政二の全身の包帯をとり、リヤカーで町中ひっぱり歩いた。人人は恐れ、逃げまわった。やがて、政二は死に、君江はゲンといっしょに隆太たちも引きとりわが家の焼跡に小屋をつくる決心をするのであった。そして、その焼跡に麦が芽を出した。
スタッフ・キャスト
-
中岡君江宮城まり子
-
中岡元(ゲン)春田和秀
-
中岡英子岩原千鶴子
-
中岡友子阿部文子
-
中岡大吉田中浩
-
隆太上野郁巳
-
ドングリ鈴木将久
-
ラッキョ大栗清
-
ムスビ八幡洋文
-
タヌキ長谷川誉
-
信平加藤淳也
-
カッチン小橋学
-
吉田政二石橋正次
-
吉田英造石山雄大
-
吉田ハナ横山リエ
-
美樹子竹下景子
-
林キヨ市原悦子
-
林ヨネ三戸部スエ
-
林松子横田知子
-
林辰夫木村陽司
-
船頭藤原釜足
-
ダビの母親岩本多代
-
その男の子増田壮太郎
-
国防婦人会員A星野晶子
-
国防婦人会員B宮本圭子
-
巡査福田豊土
-
漁師浦信太郎
-
老人坂田信正
-
鉄男上田正雄
-
さち子坂口ひろ子
-
その母田尻晶子
-
江波の貸し間の主人里木佐甫良
-
その夫人三島陽子
-
農家のおかみ相生千恵子
-
その子供坂本ひろ子
-
浜辺の漁師成島利夫
-
江波の町内会長ケーシー高峰