犬神家の一族(1976)のレビュー・感想・評価
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45点
映画評価:45点
今の時代で観る
正直な点数です。
はじめ世代の私が
初めて金田一耕助作品を見させて頂きました
この犬神家の一族は観ていなくても凄く有名な作品で、足だけ水辺から出ているシーンや、デスマスクなんかは色んな作品や番組に影響を出してますよね
そんな名作を観て
ミステリーとして感動しませんでした
次どうなるんだろう?とか
誰が殺されてしまうんだろう?とか
犯人誰だろう?とか
あんまり興味がわかなかったです
というのも、一族に愛着がなく
死んでも驚かないし、悲しくないし
殺人動機だけで回している様な話でした
スケキヨもそんなにインパクトがなく
キャラクター全般がどうしても薄く感じました
一番死んでほしくない(愛着わいた)登場人物は坂口良子さんでしたもん(笑)
それでも、はじめ世代にとって音楽が最高でした
あの怪しげな雰囲気は重低音はドキドキしてきました。
金田一耕助自体にはどんどん
作品を観ていけば愛着わきそうです
あの飄々とした感じは観ていて楽しいですしね
【2020.8.15観賞】
珠代は永遠のイメージ~島田陽子は長身で美しくアタリ役
金字塔
何度かリメイク・リテイクされているが、これは金字塔だった。
原体験にこれがあると、ほかの横溝作品も、石坂浩二でない金田一も、みんな類似品のように感じてしまうのである。
市川崑監督は、晩年まで精力的な監督だったが、最盛期は50~60年代だったのだろうと思う。後年には、枯淡な和空間を撮る監督になっていた。
だから1976年のこれは、いわば壮年から老成期への変わり目に撮られた。──と思う。
個人的には市川崑といえばビルマの竪琴やおとうとや東京オリンピックではなく、吾輩は猫であるやこの映画が印象深い。
横溝正史作品の映画中のもっともすぐれたエンターテインメントであることに加えて、忘れ得ない人物像があった。
昭和世代で、橘警察署長(加藤武)の「よし、わかった」を知らない人はいない。わたしの老齢の父はいまだに、右手をチョップにして左手平をパチンと叩き「よし、わかった」と言うことがある。正式には、手指をしっかり伸ばした右チョップを、進行方向を示すように大ぶりに、ずいっと前方へ出す。もちろん、これはなにひとつわかっていない時でもやっていい。わたしも、細かすぎて伝わらない物まねのように、若いアルバイトの前で「よし、わかった」とやることがある。どう思われているかは知らない。
もう一人。
ホテルとは名ばかりの湖畔の旅館「那須ホテル」の女中として坂口良子が出てくる。
これ以上ないほどのはまり役だった。明るくて大らかでぶっきらぼうで──どうしようもない魅力にあふれていた。彼女はこの女中役──わずかな登場回/時間で、不動のポストを得た。他作品で、誰が演ってもこの坂口良子にはかなわなかった。
もしドラマで、それがなんのドラマであれ、ぶっきらぼうで、たいがいに失礼だけれど、すこしも憎めないかわいい若い女が設定されているなら、それは巡り巡って那須ホテルの女中はるさんから来ているはずである。彼女はキャラクターの原型を創造したのだった。
業界が御息女に甘いのは、だれもがその坂口良子を記憶しているからだ。──と思う。
混みいりすぎて、難しい…
レンズがすごい
古い映画を見直すとこんなにいい映画だったのかと驚く場合と、風化してしまったなあとかがっかりする場合があるのだがこれは
こんないい映画だったのか!!と驚いた。
まず石坂浩二が個性的で美しい
次に島田陽子が非常に妖艶な雰囲気。この映画のカラーカラーを決定付けている。
妖艶と言うか妖精と言うかまるで現実の世界にはいない女性のように 。
(彼女はちょうどこのころ 将軍 という映画でも
この映画で見たか見せたのと同じような妖艶的雰囲気を醸し出しており
外国から来た侍がまったく別の国というより別世界へきてしまったという雰囲気が
よく醸し出されていた)
それから長女の婆様
何ていう名前の女優さんか知らないが とってもババアの色気魅力が出ていて、犯人が分かってしまってからの客を飽きさせないだけの力を発揮していた。
若い時に見た時、この女優さんはただのばあさまだったんだが今、自分が50を過ぎると女性に見えるから不思議なものだ
そして 驚くべき終わり方
ちょうどあたかも見送れなかった人の金田一を見送れなかった心残りが、あの終わり方によって醸し出されていた
原作が非常に面白く、脚本もよくできていて。俳優たちもピークだし。撮影するのが楽しくてたまらない。という雰囲気が伝わってくる。そして、こんな一流の映画を日本映画がすっかり落ち目になったこの時代に作ったとは!!
市川崑監督すごい。
さて、ここからが大事な話なのだが
レンズがとっても良い
レンズというものは精密精巧に被写体を映せばいいというものではない
写真が味わいのあるものにならなければいけない
素晴らしいボケが出なければならない
この映画で使われているレンズは映画全盛期のレンズで、そういった味わい醸し出されている。それはつまりそういうものを作るために試行錯誤されて出来上がったレンズだということである
現在のメーカーにこのようなコンセプトのレンズを作ろうという意図が全くないのは非常に残念だ
美しい写真を撮る自信のある監督は、ぜひこうしたオールドレンズを使用してフィルムカメラで映画を撮って欲しいものである
リメイク版はあっさりしてたかな~とも感じていたのですが、オリジナ...
名作は名作
色々と試した感じが、面白かった。
色んな作品の元ネタになってる。
教えましょう、犯人は… ウソです。ネタバレには注意しましょう。 再...
俳優が良かった
編集のテンポが速くて好き 口論になるシーンのカットバックが特に速い...
金田一シリーズで1番
録画
やっぱり、こちらの元祖?犬神家のほうが好き(監督同じなんだけど…)
家のショット、廊下からのショット、広間には一族が集まってる。そしてそこに微かな息づかいで寝ている老人。
「お父様、ご遺言は…」
空気の流れ変わる。それはもうゾクッとするほど
この作品を初めて観たときは怖くて怖くて薄目で観たりしたものです。初めて観た際の年は忘れましたが、私の中で生まれてきて初めて観た、ある意味ホラー映画だったのは間違いないです。
やはり金田一シリーズは犬神家の一族(1976年:石坂浩二)が上位にくる。
悪魔の手毬唄(石坂浩二)・八つ墓村(渥美清・古谷一行)も捨てがたいけどw
改めて市川崑は凄い!!
ということでDVD購入しますw
やっと
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