「見れば見るほどよくできた探偵映画」犬神家の一族(1976) tom7さんの映画レビュー(感想・評価)
見れば見るほどよくできた探偵映画
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手形合わせの場面で古舘弁護士が珠世の胸元(ブローチ)をちゃんと見ていたり、ずらりと並んだ菊人形の端にはすでにすげ替えられた生首がチラと映っていたり、佐武の死体が発見されたあと自室に戻った松子が佐清(静馬)に「犯人はなんで死体の首をすげ替えるなんて手間のかかることをしたのかね」これを受けて喉元で笑う静馬など、一度目は見過ごしてしまうシーンも実は伏線であることがわかる。好き嫌いはあると思うが、苦ではないと思える方は最低3回は見てほしい作品。(時間があるなら10回かな。ちなみに自分は7回は見ている)本当によくできている娯楽作品だと思う。満点といいたいが、湖に浸かった佐清(静馬)の意味合いが原作と違うので、そこを引いてこの点。
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