「永遠に、江戸川乱歩の弟子」犬神家の一族(1976) 777さんの映画レビュー(感想・評価)
永遠に、江戸川乱歩の弟子
江戸川乱歩の弟子であり、担当編集者でもあった、横溝正史。
永遠に、師匠の江戸川乱歩は「超えられない壁」なのである…
昭和中期にあった「天才と狂気は紙一重」という表現を、江戸川乱歩以上の
物として描けなかった…
この「犬神家の一族」が、横溝の頂点作品なのだから、他に後が無い…
現在までにおいて、江戸川乱歩と横溝正史の作品で、映像化される数は
全く比にならず乱歩の方が多い。
もう一つの難点は「天才と狂気は紙一重」というのは、現在では描けない。
かつて「狂人」としての凶悪事件を起こす者は、小説の中だけであったが
現在は「狂人」の殺人を実際に起こす輩がいる。
この映画、作品その物よりもオープニングテーマの
「♪ちゅんちゅんちゅんちゅんちゅたらりら~」の音楽の完成度の方が
立派でメジャーとして浸透している。
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