国際線スチュワーデス 官能飛行

劇場公開日:

解説

美貌の国際線スチュワーデスが、商社の取り引きの犠牲になる過程を諷刺を散りばめて描くポルノ・パロディ。脚本は「発禁肉蒲団」の大和屋竺、監督は「四年三組のはた」の藤井克彦、撮影は「奴隷妻」の前田米造がそれぞれ担当。

1976年製作/69分/日本
配給:日活
劇場公開日:1976年9月25日

ストーリー

一機のジェット旅客機が、羽田へ向って飛ぶ。ポルネシア共和国のガズニ石油相を乗せた特別機である。アジア日本航空のその特別機には、はえぬきの美人スチュワーデス田川由美が搭乗していた。機内の石油相は、由美たちのもてなしに、大いにご満悦の様子だった。特別機は無事に羽田に着陸し、乗務を終えた由美の同僚、ヘレンや悦子たちは、その夜は都内某所の秘密クラブで、麻薬とロックの乱行パーティにふけるのだった。由美は、まっすぐ恋人の島田のところへ向ったが、島田が帰って来ないため、しびれを切らせ、秘密クラブに出かけて行った。クラブでは、何人もの男女がからみ合い、乱行パーティの最中だった。由美もいつか、そのグループの中に加わって、渦巻く欲望のままに、身をまかせるのだった。ある日、由美は社長から丸花商事の伊藤専務を紹介され、ガズニ石油相との民間外交に是非役立って欲しいと依頼された。専務は、石油相と食事をするだけで二万ドル支払うと約束したが、由美は断った。その後、由美の周囲には怪しい回教帽の男が姿を見せるようになった。不思議なことに、その頃から由美は奇妙な白昼夢を見るようになっていた。白檀の調度が並ぶハーレムで、絹の薄物をまとった由美が、美しい貴公子にいだかれるのだった。丸花商事からのワイロとして、由美を意のままにする了解を得た、石油相の側近ナンバー・ワンのムハンマド引田が、由美を催眠術によって操っていたのである。そういうことが幾度か重なるうちに、由美は自分の置かれている状況に気づき、泣いて引田に抗議した。「君の本性は娼婦だ」という引田の声に由美はおびえ、本当の恋人島田の胸にひとときでも多く抱かれていようとするのだが、一定の時刻が来ると、夢遊病者のように由美はそのベッドから起き出して、またもガズニ石油相にいだかれて、狂おしくファックをくり返すのだった。「石油相の第四夫人になってもらいたい、断れば恋人の島田の命は保証しない」と由美は脅迫を受けた。事態は国家の機構ぐるみで動いていたのだ。由美は、島田と自分のためにも、遂にその勧誘にうなづいた。ただし条件として、由美は他の夫人たちに勝つために、側近ナンバー・ワンの引田と組みたい、その証拠として肉体関係を結んで欲しいと切り出した。「この女は天性の娼婦だ」と引田は思った。そして、深々と引田は由美の下腹部に顔を埋めた。「ガズニ氏、スチュワーデスに求婚」というニュースを全マスコミが一勢に報道したのは、それから間もなくのことだった。

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