青春狂詩曲
劇場公開日:1975年3月1日
解説
現代の高校教育の問題点に焦点を当てた異色な青春映画。原作は加美越生著「高校生讃歌」と服部正巳他著「高校生狂詩曲」。脚本は横田与志、監督は「あつい壁」の中山節夫、撮影は岩永勝敏がそれぞれ担当。
1975年製作/95分/日本
配給:共同映画
劇場公開日:1975年3月1日
ストーリー
県立昭栄高校2年B組のホームルーム。近く行なわれるマラソン大会について懸命に説明する明子。しかし、クラス委員の制止を無視して、村上徹とその仲間が教室を出て行った。徹はオートバイを買うためにスナックでアルバイトをしている。また仲間の橋本は、授業をサボリ煙草を喫っているところをつかまり、誓約書を書かされてしまった。マラソン大会の当日、橋本はモヒカン刈の頭で登校するが、「明日までに刈って来ないと処分する」と言いわたされる。明子、富江、萩原、新川たちは、夏休みのクラス・キャンプを計画し、級友一人一人に熱心に呼びかけた。しかし、徹たちのグループは、スナックで知り合った私立女子高生の由美たちと行く計画をしていた。やっと20数人がキャンプに参加することになったが、学校側は保護者の同行がなければ許可しないと言い出した。生徒たちは処分覚悟で行くことを決意。徹たちのグループも同調した。出発の朝、思いがけず担任の藤井先生と、生徒たちの行動をよく支えてくれる上条先生が同行してくれることになった。やがて二学期。生徒指導部長の松居先生は“受験戦線突入”を宣告した。そんな時、またも橋本が事件を起こした。テスト中に、堂堂と教科書を広げてカンニングをしたのである。学校側は橋本の退学を決めた。だが、クラスで真剣な話し合いが始まった。「橋本の問題は俺たち一人一人の問題なんだ……。」