青春の門（1975）のレビュー・感想・評価

映画は昭和50年なのだが、小説は昭和45年。僕は中学生の時に「しろばんば」「夏草冬濤」そして
「青春の門」を読んで我が青春を育んだ。良くも悪くもメチャクチャ影響を受けてしまった。
映画は二回目の鑑賞だが、映画自体に感動はなかった。あるとすれば、織江の痛々しさくらい。
小説に影響を受けて、その後の痛々しいわが人生に悔いなしなのだが、新青春の門を読んで、シベリアへ行ったのは有終の美を飾れたかなぁ。
もう一つの「青春の門」もみてみたいが、
原作者の五木先生には出来れば完結してもらいたい。（してるのかなぁ？）

追記
僕だけの偏見
「国宝」と言う映画はこの映画をリスペクトしてんじゃないかなぁ？

生々しい時代の空気を感じる映像が凄い！
仲代達也と藤田進の迫力が凄い！
吉永小百合と高橋恵子が美しい！
ストーリーテラーの小沢昭一は何処へ？

仲代達矢扮する伊吹重蔵は吉永小百合扮するタエを連れて逃げた時、小林旭扮する塙竜五郎と戦ったりしたが炭鉱事故で朝鮮人炭鉱夫を助けるために爆死した。

吉永小百合の熱演がいいね。色っぽかったり厳しい母親だったり。朝鮮人が貶まれてる時代だね。久しぶりに観たが懐かしき日本の姿が現れてたね。昭和史を彩る見事な 作品だ。