秘本 むき玉子
劇場公開日:1975年1月14日
解説
“秘本”シリーズ四作目。小説家をめぐって展開される愛欲生活を赤裸々に描く。脚本は「団地妻 女の匂い」の白鳥あかね、監督は「狂乱の喘ぎ」の西村昭五郎、撮影は「秘本袖と袖」の高村倉太郎がそれぞれ担当。
1975年製作/71分/日本
配給:日活
劇場公開日:1975年1月14日
ストーリー
鶴田要之肋が常子と結婚した頃、友人の河野三千雄も文子と結婚した。文子や常子の先輩で新進女流作家の君子は今だに独身だが、常子とは同性愛の相手だった。ある日、河野は会社帰りに君子の家を訪れた。文子がいないので帰ろうとする彼を、君子は招じ入れ、酒を飲んでいるうちに二人はどちらともなく抱き合った。翌朝、河野は再び君子に挑みかかろうとするが、女中のお仲が覗いているのに気づく。河野はいきなりお仲を引きずり込み、二人を代るがわる愛撫するのだった。一方、要之助は結婚前から文子と逢引きしていた。ある日、要之助は文子との約束に遅れ、違う女に声をかけてしまった。女はお花といい、夜の商売をしているのだが、その晩は要之助に商売ぬきで抱かれた。要之肋はお花の床上手に、数日間続けて階下のおばさんを驚かす。主人の留守で夜を淋しく過ごしていた常子は、乳母のお冬に慰められていたが、ある夜、出刃包丁を持った男が押し入り、縛り上げられた。男は常子の体に目をつけるが、お冬が彼女の身代りになって男に抱かれた。だが、二人の情事を見ているうちに常子は次第に興奮して、自ら男に抱かれた。翌朝、久しぶりに帰って来た要之助は、寝込んでいる常子を見て、自分のせいだと思い込み、余り詮索もせず自室に戻る。翌日、河野の出張を知った要之助は、早速、文子のもとを訪れ、行水中の彼女を抱いて、秘かな情事を楽しむのだった……。