日本百年

劇場公開日:

解説

日本百年の歴史を、当時のニュース・フィルム、スチル、書籍、絵画、そして民間人が撮ったフィルムを集めて編集したドキュメンタリー。

1974年製作/106分/日本
配給:NCC
劇場公開日:1974年3月30日

ストーリー

一八六八年九月四日をもって明治と改元され、士農工商の身分制度廃止、天皇を頂点とする明治政府ができた。/一八七三年徴兵令/一八八二年軍人勅諭/一八八五年福沢諭吉「脱亜論」/一八八九年徴兵令に続いて国民皆兵制が成立/一八九四年日清戦争勃発。日本軍の圧勝によって国内は戦勝ムードに湧きかえり、忠君愛国意識が教育勅語によってなされた。/一九〇四年日露戦争勃発。旅順攻略、日本海海戦、ポーツマス条約。この頃「活動写真」が入り込み、浅草に映画館が建ち並び始める。/一九〇九年伊藤博文がハルビン駅頭にて暗殺される。/一九〇七年軍隊も出動された足尾銅山争議/一九一〇年社会主義者、無政府主義者を一斉検挙、幸徳秋水を初め一二名が天皇暗殺の疑いで処刑--大逆事件。/一九一四年第一次世界大戦勃発、異常な軍需景気により貧富差が広がる。世情を反映するかのように、河上肇の「貧乏物語」が反響を呼ぶ。/一九一八年米騒動が各地で勃発。/一九二三年九月一日午前十一時五八分、関東大震災によって大恐慌状態となる。/一九二六年大正天皇崩御。震災後、めざましく復興した東京。銀座は新しく生まれ変り、盛り場も浅草に加えて渋谷、新宿、池袋等が新しく加わりデパートも次々と進出。一九二七年芥川竜之介自殺。彼の死は知識人は勿論の事、時代のめまぐるしい変動についてゆけぬ庶民もショックを受けた。/一九二八年関東軍は独自の行動で張作霖を爆殺。翌年、ニューヨークの株式大暴落により世界大恐慌。/一九三一年関東軍は中国大陸侵攻を開始。翌年五・一五事件で犬養首相暗殺。国内は軍国主義一色に塗りつぶされる。/一九三六年二・二六事件。ベルリン・オリンピックで前畑秀子が水泳で優勝。/一九三九年ドイツ軍がポーランドに侵入。第二次世界大戦勃発、一九四五年広島・長崎に原爆が投下され八月一五日ポツダム宣言によって終戦となるまで、長く暗い時代がつづいた。/一九四六年日本国憲法制定。復員軍人や失業者で巷は氾濫し、闇市があちこち建て並んだ。/一九五〇年朝鮮戦争勃発。この戦争は日本に特需景気を呼び、高度な経済成長率をしめし始めた。やがて、高度成長はつづき経済は膨張し、様々な社会矛盾に満ちた現在に到るのである。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

監督
脚本
須藤出穂
音楽
利根常昭
ナレーション
中西龍
全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く