母さんの樹

劇場公開日:

解説

電話交換手を解雇された主婦が、裁判で闘争する姿を描いた実話の映画化。原作は佐藤貴美子の同名小説。脚本は「想い出のアン」の寺島アキ子他、監督は「ガラスのうさぎ」の橘祐典,撮影は「アッシイたちの街」の山本駿がそれぞれ担当。

1986年製作/116分/日本
配給:映画「母さんの樹」製作配給委員会
劇場公開日:1986年9月21日

ストーリー

1969年秋、川村芳子は息子の隆が乱暴で手におえないと担任の渡辺先生から呼び出された。芳子は隆と泉の2人の子の母親だが、8年前、電々公社を解雇され、組合からも除名されたため、解雇無効の裁判費用をまかなうために、森野と二人きりで行商と署名運動にあけくれ、子育てどころではない。新潟地裁は、解雇やむなしの不当判決を言いくだした。理不尽な判決に心底疲れた芳子を、夫の浩、国鉄労働者の田中たちが励ます。やがて、“スト権奪還・長岡事件対策協議会”が発足。高裁を勝つために全国に運動は広がっていく。10年後、高校生となった隆、中学生となった泉は芳子に反発しながらも、女性が人間らしく働ける社会を拓くために、奮闘している母親の生き方に共感していく。芳子と森野の苦闘は続いた。そんな時、田中の提案で合唱組曲“母さんの樹”が誕生する。

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