十六娘の非処女グループ

劇場公開日:

解説

両親の留守がちなハイ・スクールの女生徒が不良グループに入り転落の一途をたどる一方で、これを善導しようとした先生まで教職を解かれる過程を描く。思春期の子供を持つ家庭に対しての警鐘篇。製作を兼ねた監督は「港の売春街」のロバート・ハートフォード・デイヴィス。撮影はピーター・ニューブルック、音楽はマルコム・ミッチェルで、ともに以前デイヴィス製作の「性の敵」を担当している。転落の少女に新人のアネッテ・ホワイトリーがふんしたほか、ジャクリーン・エリス、ジョージナ・パターソン。アン・ケッテリー、ジョン・ボニーなどが出演。

1963年製作/イギリス
原題または英題:The Yellow Teddybars
配給:大蔵映画
劇場公開日:1965年5月4日

ストーリー

ハイ・スクールの女生徒リンダ(アネッテ・ホワイトリー)は裕福な家庭の一人娘として育ったが、両親はまったくの放任主義で週末は彼女をロンドンに残し旅行に出かけてしまう有様。そんなことからリンダは学校内の不良グループとつきあうようになった。グループの女たちは一員の証拠として黄色い子熊のバッジを身につけているが、それは男を知ったという意味をも表わす。リンダも当然のように初めて会った男に処女を与え、危険な火遊びに熱中していった。ある日妊娠したことに気づいたリンダは街娼に相談し、堕胎の費用稼ぎのためセックス・パーティーに出かけ金儲けの方法を知る。一方、教師のアン(ジャクリーン・エリス)は子熊のバッジの意味を知って心を痛めていた。純真な生徒のパット(ジョージナ・パターソン)がグループに強制的にバッジをつけられたことをきっかけに、アンは男女の肉体関係と愛情の緊密さを女生徒に説くが、彼女を快く思わない教師がそれを見て校長に曲解した報告をし、アンは教師を辞職させられてしまう。学校を去るアンに対してさよならを言う生徒はいなかった。すでに売春の常習者になり果てていたリンダも、娘の行状に気づいた父親に非難され家を出て一人で生きていく。

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