北京の嵐

解説

「ヴェニスの船唄」「帰郷(1928)」のグスタフ・フレーリッヒが主演する映画で、監督には「サン・モリツの乙女達」のハーバート・ゼルピンが当たった。脚本もゼルピンがワルター・ツァーレット・オルフェニウスと協力執筆したものである。助演者は新顔のレニ・マーレンバッハ、「青い木の実」のハーバート・ヒュブナー、「F・P一号応答なし」のパウル・ヴェスターマイヤー、ペーター・フォス、ベルンハルト・ミネッティ其の他の面々。撮影は「空中劇場」「歌へ今宵を」のフリーデル・ベーン・グルントが、音楽はヴェルナー・ボックマンがそれぞれ担当した。

1937年製作/89分/ドイツ
原題または英題:Alarm in Peking

ストーリー

一九〇〇年北京で拳匪と呼ばれる力業に長じた一団が、外国人に対して反乱を起こした。世に言う義和団事件がこれである。その時、機械工場主の妹マリーは輸送掛かりの中国人ツー・ハンと一緒に農業機械を積んで汽車で天津に向かった。ツー・ハンは拳匪の首領で機械をこっそり武器と積み代えていたのだが、マリーは何も知らなかった。途中ブロック中尉がこの列車を停止させたけれども、ツー・ハンは巧みに危機を逃れて武器は天津に到いた。天津では既に鉄道による交通は杜絶していた。マリーの古い友人であるイギリス士官カニンガムは部下を引率して北京の公使館保護に出発していた。マリーはツー・ハンの言葉に動かされて、武器とは知らず貨物を運んで北京へ行った。カニンガムはマリーがブロックと親しいのを見て心安らかでなかった。彼はブロックとも長い友人である。悩んでいるうちに拳匪はイギリス公使館で開かれた祝賀宴に発砲していよいよ銃火がひらめくに至った。ツー・ハンは白人の救援隊が北京に到着する以前に機先を制しようとベルギー公使館に放火を計った。各国は共同戦線を張ってオーストリアのラデエン少佐が指揮に任じ、カニンガムは副官を命ぜられる。食糧買い出しのためイタリア士官トレリとドイツ兵士リュデッケとが中国人に変装して中国人街に侵入したが、欧州人である事を見破られてリュデッケは銃弾に斃れた。その頃マリーの運んで来た貨物は武器である事が判明し、彼女の上に忌まわしい嫌疑がかけられる。マリーの潔白を信じるカニンガムとブロックはその為に相争うのであった。動乱は益々激しくラデエンは戦死してカニンガムが代わって指揮を取る。中国娘溶麗はマリーをツー・ハンの手から逃がそうとした。決戦の時が迫ってブロックは深夜中国人街の外壁によじ登り、敵の弾薬に火を注いでそれを飛散させた。カニンガムはマリーに逢って彼女がブロックを愛している事を知った。彼は必ずブロックを救い出す約束をした。約束は見事に果たされたがカニンガムは華々しい戦死を遂げツー・ハンも弾丸に倒れた。遂に救援隊が到着した。白人達は救い出され、尊い友愛の犠牲によってブロックとマリーは結ばれたのであった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く