巴里の破壊

解説

ジャン・ルイ・ブウケが特にシネマの為めに書き卸した脚本を、ルイツ・モラーが彼の一つの特色である得意の神秘味怪しい探偵的興味をもって描いている。ちなみに、此の映画は我が国に始めて輸入されたProduction Film de Franceである。無声。

1924年製作/フランス
原題または英題:The Destruction of Paris La Cite Foudroyee

ストーリー

リシャールは電力を人類の為めに利用しようと論文を発表したが世間の嘲笑を買い失意の人となった。所が彼の従妹ユゲットには彼も加えて四人の従兄--拳闘家、声楽家、銀行家及び彼--から結婚の申込がある。彼は恋するユゲットから励まされ、秘密の内に隣家の怪しい男と何事かを計画する。何をしているのかと思うとそれが実は「巴里の破壊」と題する小説を書き上げて出版する準備。かくてリシャールは小説の成功によって巨万の富を得、三人の婿選びの競技に失敗した従兄を尻目にユゲットと幸福な生活に入る。

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