マルヴァ
解説
ロルフ・E・ヴァンロー氏、ロベルト・ディネーゼン氏合作の台本によりロベルト・ディネーゼン氏が監督したもので、メリメの『カルメン』を焼き直したような内容になっている。主役は「燃ゆる大地」「ファントム」等出演のリア・デ・プッティ嬢で、「ジーグフリード」「クリームヒルトの復讐」等出演のハンス・アダルベルト・フォン・シュレトウ氏を始めエルンスト・リュッケルト氏、エリッヒ・カイザー・ティッツ氏等が助演している。無声。
1923年製作/ドイツ
原題または英題:Malva
ストーリー
スペインの国境近くの山地にマルヴァと呼ぶ美しい乙女がいた。巡羅隊の中尉タシロと優しい恋の睦言を囁き合っていたが、或夜見知り越しの若い密輸入者タジオをかくまった為め恋人タシロによって拘留された。タジオは密かに彼女を破獄させ山の隠れ家に伴いそこで一緒に暮らすようになる。タシロは狂気の如くマルヴァを探し求めて、自分の許に帰ってくれと言うが既にタジオにすべてを許したマルヴァは恋を悲しく諦めて応じなかった。タジオが再び捕らわれた留守、彼の仲間のグリゴリーの暴戻を逃れてマルヴァはタシロの許に走った。マルヴァ恋しさに牢を破ったダヂオは追跡隊の弾丸に倒れた。マルヴァは其の臨終を看護した。タジオは俺はお前を愛しているんだと叫んで絶息した。
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スタッフ・キャスト
- 監督
- ロベルト・ディネーゼン
- 脚本
- ロルフ・E・バンロー
- ロベルト・ディネーゼン
- 撮影
- Julius Balting
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