「もう少し脚本を掘り下げれば、大傑作になったはず」M(1931) トグサさんの映画レビュー(感想・評価)
もう少し脚本を掘り下げれば、大傑作になったはず
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犯人が捕まってからが面白かった。
1931年の時点で劇場型犯罪が扱われているのは驚きだ。
精神病者を罪に問えるのかという難しい問題を扱っている。
人民裁判をギャングが行うという着想も面白い。
ただ、その点も含め、文学的に脚本を掘り下げれば、稀代の名作となっただろう。
犯人役の人物造形と演技は、今の時代でも通づる。
ギャングと警察との取引かやり取りが最後にあるのかと思いきやなかった。
その点も残念だ。
ただ、今観ても、古さを感じず、面白い作品であることは確かだ。
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