男たちの挽歌のレビュー・感想・評価
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二丁拳銃‼️
当時香港映画といえば、ブルース・リーのカンフー映画、マイケル・ホイのMr.Boo、ジャッキー・チェンのアクション映画、そしてキョンシー‼️そんな中にあって、突如現れたのがこの作品でした‼️香港ノワールと銘打たれた、この傑作アクション映画‼️マフィアの幹部である一人の男の、弟との兄弟愛、親友との美しき友情を、マフィア同士の抗争の中に凄まじいアクションで描き出しています‼️マフィアといっても「ゴッドファーザー」やフランスの「ボルサリーノ」とか「シシリアン」ではなく、日本の深作欣二監督の東映実録やくざ映画に近いというか、影響を受けているのは明白‼️今でこそ世界的な巨匠のジョン・ウーですが、この作品ではまだトレードマークである鳩は飛びません‼️でも銃弾は雨あられのごとく飛び交わせ、兄弟愛と友情で観る者の胸を震わせてくれます‼️そして主役の3人の俳優たち‼️ティ・ロンは言っちゃ失礼だけどフツーのオッサン‼️そんなフツーのオッサンの彼が弟のために、友のために涙を流し、銃を撃ちまくる姿がミョーにリアルでカッコいい‼️レスリー・チャンは兄のティ・ロンと比べたら、本当に同じ遺伝子かと疑ってしまう美青年‼️最初は兄に甘える可愛い弟だった彼が、刑事としての責任感を携えて男前に成長‼️この役が一番当たり役だと思う‼️そしてマーク役チョウ・ユンファ‼️札びらでタバコに火をつける仕草がチョーカッコ良く、二丁拳銃持たせたら映画史上ナンバーワン‼️親友ティ・ロンのために敵アジトに殴り込み、片脚を負傷‼️クライマックスでティ・ロンとレスリーのためにボートをUターンさせ、助太刀に戻るユンファ兄ィ‼️あの胸躍るテーマ曲に乗って船上よりマシンガンを乱射‼️もうカッコ良すぎ‼️「傷ついたこの男を見ろ‼️なぜ許さない⁉️」とレスリーに説教しながら、頭を撃ち抜かれ、ハチの巣にされるユンファ兄ィの姿に本物の男を見た‼️この瞬間、ユンファ兄ィはジャッキーと並ぶ香港映画界のツートップになったのです‼️あ〜、グラサンかけて楊枝くわえて、モデルガン二つ構えて横っ飛びしたなぁ・・・‼️この後香港映画界の悪しき風習で焼き直しの亜流作品が大量にレンタルでリリースされ、私の中の香港ノワール熱は急激に冷めたと思われた1989年、「男たちの挽歌」を凌ぐ大傑作「狼/男たちの挽歌・最終章」が登場‼️再びジョン・ウー監督とユンファ兄ィの前にひれ伏す私なのでした‼️
香港ノワールを味わう
レスリー・チャンを世に出した映画というので鑑賞。
裏切りだらけの香港マフィア社会で仁義を重んじるのは結局、主人公のホーとその弟分マークの二人だけ。ホーはテッペン近くまで登り詰めていたが、ホーが溺愛する無垢な弟は学問を究めるよりも刑事を志し、父親はホーに足を洗うよう指示したため、ホーとマークに受難の時が訪れる。
ドンドンパチパチ、山ほどのスローカット、哀愁を帯びた劇伴。「太陽にほえろ」から「西武警察」のような分かりやすい演出がイイ。映画としては黒澤作品、西部劇映画の流れ。(日本の任侠映画はリンチシーンがもっとイジイジしていそうでほとんど見たことがないので分からない…)
チョウ・ユンファとレスリーにスポットライトが当たったようだが、それに負けないくらい、ホー役テイ・ロン(長塚京三似ですね)の苦悩の滲む演技も味わい深い。エミリー・チウも可愛いかったし。
あとは、邦題も、原題より作品を語っていて、凄いと思った。
王道マフィア映画
すんごい綺麗に鼻血出よる。
刑事を目指す弟のために裏社会から足を洗おうとした矢先、裏切りによって警察に捕まってしまったホーが出所してから何とか足を洗おうとするも色々と巻き込まれてしまう話。
香港ノワールの原点という謳い文句に釣られて見て、やはり最高に面白かった。奇抜なアクションはもちろんだけど、やはりこの時代らしい音楽が好きだわ。わっかりやすく悲しい曲調になったり、大袈裟に場面を煽ったり、音楽が楽しい。
そして完全に主役を食ってるマーク役のチョウ・ユンファよ。彼の魅せる全ての表情に私は惚れた。最初ブイブイいわせてるいかつい男から一転、足が悪くなって落ちぶれてしまったマークがホーと再開した時に思わず泣いてしまうあの表情!思わずこっちも泣きそうになった。
ラストのガンアクションでホーを助けに戻ってくる時の不敵な笑みに、死に際キットの頬を優しく触る手!あぁ全部が美しい。笑
そんなマークを引きたてているのも真っ直ぐを貫く主役のホーと兄にて真っ直ぐすぎる弟のキットに、オフビートにずっと悪人な元部下、4人が良いバランスでそれぞれ良い味出してるからなのよね。
そんで片目にガーゼつけてマシンガンぶっぱなしてるのがジョン・カーペンターの『ニューヨーク1997』みたいと思って見てたら、なんか音楽もジョン・カーペンターっぽく聞こえてくる。
やっぱり笑えるところもあって、マーク顔面殴られて鼻血がブシャーーと綺麗に出るとことか、さっきまで瀕死だったのにマーク撃たれた瞬間にムクっと起き上がるホーめちゃくちゃ面白かった(笑)あんた全然動けるじゃんよ(笑)
男たちのヒロイズムの極み
この手の映画への偏愛は理屈じゃないとしか言いようがない。
親友としての絆、兄弟、肉親の絆、そして足抜けさせてもらえない裏社会の呪縛が描かれる。
兄弟、親友、これらの絆がなければ彼らはもっと楽に生きられたかもしれない。
でも、誇りを失って生きるのは嫌だとマークが言うように、絆や誇りを失えば人は生きるために必要な何かを失うのだろう。
ホーの耐える男のヒロイズム、マークの滅ぶ男のヒロイズム、この二人の個性の差が堪能できる。ボートのUターンからのチョウ・ユンファの男っぷりがたまらない。あそこからずっとヒロイズムの極み。
そして見過ごせないのはホーでもなくマークでもなくキットでもなく、タクシー会社の社長の真っ当な道を選び続ける生き方のかっこよさ。いろんな男たちのヒロイズムを堪能できる贅沢な作品
べつに観なくてもよかった
切なすぎる
DVDも持ってるが映画館で観るのは初めて。今までは派手なガンアクションと、ホー兄弟の葛藤にばかり着目していたが、今回はなぜか、マークの根無し草ぶりに目を奪われた。
"Better Tomorrow"(英題:よりよい明日)とは、ホーとキットにとっては難しくても現実の願いだが、マークにとっては「當年情」(ED曲:あの頃の想い)をもう一度取り戻すことであり、ホーの気持ちを考えればそれが実現しないことも分かっている、それでもそれしか人生を賭けるものがないというやるせなさ。
駐車場での再会から先、マークが出るたびに泣いていた。名作。
何十年ぶりかで観てしまいました
ジャンルスタンダードを築いた
今作るのなら〝女たちの挽歌〟
この有名な邦題は昔からよく馴染んでいたのになぜか見逃してきた映画です。
なるほど、色々なところで語られているように今見ても間違いなく傑作。
斬新性だけなら、後から作られた映画によって上書きされていくので、どことなく色褪せていくものですが、そんなことを考えている間もなく引き込まれていくのです。
たぶん、3人が3人とも泥臭いからです。
格闘技的にも拳銃の使い手としても特別優れているわけでもないのに強い。なぜか。
それは決断の強さ。
やるならやると決めた時の揺るがなさ。
そういう強さをホーとマックが見事に体現し、お子ちゃまだったキットも理屈でなく身体的に身につける。
男が男らしさを追い求める、それを口に出してもジェンダー的な配慮が要らない時代。
ノワールと言われる分野の映画は、どうしてもギャング系が主流で、男たちが血で血を洗う、そんな危険な世界から抜け出せない男を見守るしかない女、犠牲になるしかない女。
そういう図式があるので、〝今〟を舞台にしたものは作れない気がします。作れたとしてもスターウォーズに出てくる酒場みたいに科学技術と関係なく、雰囲気はレトロ。
今の20代の若者が見たらどう受け止めるのか。
ちょっと気になるし、聞いてみたくなりました。
ジェンダー的配慮なしで最後にひとこと。
タクシー会社の社長❗️
あなたこそ男の中の男でした。
昔の興奮があっという間に蘇る
古い映画を映画館で観るのも👍
タイトルなし
もっと早く観たかった
感無量
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