スピオーネのレビュー・感想・評価
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これぞスーパーエージェントの原点。サイレント映画ながら、スパイ映画の醍醐味が全て詰まってる。
映画界には「007」のジェームズ・ボンド、「ミッション:インポッシブル」のイーサン・ハントを始めとする、世界を股にかけたスーパーエージェントがいる。果たしてこの原点は何かとさかのぼれば、様々な説があるものの、一説によるとフリッツ・ラング監督によるこの「スピオーネ」に行き着くのだとか。
それはつまり、ドイツ語でいう「スパイ」のこと。世界転覆を狙う謎の組織の陰謀を阻止すべく、ある時は全くの別人に扮装し、またある時には蒸気機関車に飛び乗って、大事件を防ぐために大立ち回りを繰り広げる主人公。対するは「ドクトル・マブゼ」を思わせる大悪人。相手を一歩でも出し抜こうとする頭脳戦と、サイレント映画ならではのイマージュの強靱さ、そして「この映像、どうやって撮ったの!?」と絶叫したくなるほどの手に汗握るアクションの数々。スパイ映画の原点にして、このジャンルの醍醐味、ここに極まれり。絶対に観ておいて損はない。
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