不思議の窓

解説

数年前米国喜劇の搖籃時代吾国の喜劇界を独専して居たロドルフィ氏が自社を起して後完成した喜劇で、「漂泊の王族」に出演したヘンリエッテ・ボナード嬢と、ドミニク・セルラ氏が共演して居る。無声。

イタリア
原題または英題:The Mystery of the House Opposite

ストーリー

年は老っても気は若い独身者のルーレ君は一軒の邸を購って引っ越したが、向側の家に素晴らしい美人を見てルーレ君はすっかり魂を奪われて終った。その為其の晩美人の危難を救おうとして非道い目に逢う夢迄も見た。ルーレ君の友人達に悪戯ものが揃って居たので、その中の一人はポアジエと名乗る公証人に化けて美人の室に住って居る様に装い、他の一人はドリオフォルテ侯爵と名乗り、例の美人を自分の夫人に装わせてルーレ君に紹介した。ルーレ君が、美人の指環の真珠が自分の珍蔵して居る黒真珠そっくりなのを見て、それを夫人の手から受取って検めて見ようとする刹那電燈は消えて指環は何者かに奪いさられる。ルーレ君は哀れにも濡衣を被せられ、憤慨して真犯人の手掛りを得ようと、かつて睨んで居たポアジアの許へ乗込んで却って散々な目に会う。遂に倶楽部の会長からは一時姿を隠した方がよかろうと迄勧告され、止むなく旅行に出発しようとするを怪しや白覆面の怪漢数名現われて団長なるポアジエの許へルーレ君を連れ来り、珍無類の公判を開始する。その宣告に曰く。汝は犯したる罪の購いとして一同に晩食を奢るべしと。悪人と思ったのは全部ルーレ君の友人と判り、真珠問題も解決し、ルーレ君は例の美人が活動写真の花形ヘンリエッテ・ボナード嬢である。と紹介されて、今度は友人達に鼻高々と、ボナード嬢と睦じい所を見せつけた。

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