名将の子

解説

サルドゥウとモローとの名高い合作の劇を映画化したものであるが、製作年は古い。エスペリア、ポーリン・ポレール等が出演。無声。

1918年製作/イタリア
原題または英題:Madame Sans/Gene's Son

ストーリー

大革命時代のこと。洗濯女のカトリーヌは、マダム・サン・ジェヌ(無遠慮女)といわれる程のじゃじゃ馬であった。兵士のルフェーヴルと結婚してから運が向いて来て、ナポレオンの第一帝国時代には公爵になった。父母はこれ程勇猛であったが戦地に生れたジャンは軍人嫌いで、不心得にも国事犯の娘と恋に陥った。娘は父の命で一味のダムブフックと嫌々結婚した。懊惱の極ジャンは父ルフェーヴルに従ってイタリア遠征軍に加わる。一旦とらわれの身となったダムブサックは脱牢して敵軍に身を投ずる。サン・ジェエヌ夫人とマリーとも前後してジャンの身辺に来り、ジャンとマリーとは再会したが来合わせたダムブサックと争いを起し、遂にジャンの母の手助けで国賊を倒した。しかしそのため彼は伝令としての使命を忘れフランス軍の敗北を招いた。かくて彼は銃殺の刑を宣されたが母の情けで逃れて、敵状を探ってフランス軍をして勝たしめた。しかし彼の傷は深くナポレオン自ら勲章を授けられ、母と父とマリーとにまもられて勇士として名将の子として死んだ。

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