人生のメリー・ゴー・ラウンド

解説

カルメン型の女を主人公としてその情熱の赴くがままに身を委ねて行く生涯を描き、幾多のそれに絡まる男子を点綴したかなり面白い語りである。相当に古い映画らしく、ポーラ・ネグリ嬢らしい情熱的なラヴ・シーンが一寸切られている。“ドイツのウォーリー”ハリー・リートケ氏、名優ラインホルト・シュンツェル氏も出演。無声。

1919年製作/ドイツ
原題または英題:The Merry-Go-Round of Life

ストーリー

ヴェルネルは欧州からメキシコに行き其の地の牧場主マウレスの家で欧州へ帰りたがっているロオにあう。マウレスが暴徒に殺された時に自由の身となったロオをヴェルネルは欧州へ連れ帰り己れの家に止めた。父の書記コットン博士は以前ロオがモデル女をしていた時分にロオを恋し結婚したがロオの贅沢さから獄に繋がれた其の上にロオに棄て去られた人であった。ヴェルネルはロオを恋したがロオは顧みもしなかった。ロオの恋するのはヴェルネルの父であった。これが判った時に彼は彼女を狙う短銃もて却って我が身を打ち自殺を遂げた。余りに大きな犠牲、ロオも我れと我が身を恥じた。而して冷たき朝まだき、鉄路に身を横たえた。

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