愛の木枯

解説

現今パリ劇作界の寵児たるアンリ・バタイユ氏の四幕より成る社会劇『裸体の女』(La Femme Nue)を映画化したものである。無常識漢で残酷な男のエゴイズムと可憐なみじめな純な女の献身とを描いた原作はバタイユ氏の名作であると称せられる。リダ・ボレリ嬢は彼の遂に我国で公開せられなかった「ロベスピエール」に出演したイタリアでは名高い女優である。無声。

1914年製作/イタリア
原題または英題:The Naked Truth

ストーリー

ピエールはルーシャールのモデルのロレットを借り受けて製作した。無邪気なロレットはピエールと結婚したが其の愛は総ての困難に打ち勝ってピエールをして成功に導いた。しかし、ピエールの心はやがてパオラという貴婦人に走り、ロレットは離婚せしめられた。パオラに棄てられたピエールが再びロレットの許へ帰った時は既に遅く、ロレットが昔に変わらぬ親切なルーシャールに救われた後であった。

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