法の侭に
解説
大正二年頃紹介された「ハンナ嬢」「国なき人」「女優の末路」等で当時の愛活家を唸らせたアスタ・ニールセン嬢が久々で出演した悲劇で、ウィリー・ゲルンワルト氏の監督である。無声。
1919年製作/ドイツ
原題または英題:After the Law
ストーリー
婦人新聞記者ゾンヤは、兄の医師エリックの友人アルベルト・ホルムが人類に大福音をもたらすべき医学上の発明を遂げながら資金無きばかりに実地に其れを利用出来ない事を、残念此の上なく思って居た。彼女は同じ新聞記者アーサーと婚約を結んだが、間もなく叔母の危篤を聞き母とその見舞いに赴く事となった。彼女は此の機を逸せず、日頃から貪慾飽くなき高利貸ヒーレを殺害し、其の大金を秘かに自分の叔母の遺産の如く仕立て而して其の金を全部アルベルトの発明の実地利用の資金に提供し見事に成功せしめ、人類に大なる幸福をもたらした。しかし殺人者たる彼女は遂に法廷に立ち、四年間の刑に処せられたが、偉大なる目的の為に苦を忍ぶは易しとして、涙に送る者達をあとに、彼女は刑に服したのである。
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スタッフ・キャスト
- 監督
- ウィリー・ゲルンワルト
- 撮影
- マックス・ルッツェ
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