心の不思議

解説

ドイツ精神病学の泰斗フロイト博士の学説を骨子としてコリン・ロス氏とハンス・ノイマン氏が書卸した物語によって「嘆きの巷」と同じくG・W・パブスト氏が監督した学術的興味と探偵趣味とを盛った映画である。主役は「カリガリ博士」「タルチュフ」等出演のヴェルナー・クラウス氏が演じ、「戦く影」「真夏の夜の夢(1925)」出演のルート・ワイヤー嬢を始め、イルカ・グリュニング嬢、パウエル・パウロウ氏が助演している。無声。

1926年製作/ドイツ
原題または英題:The Secret of Soul Geheimnisse einer Seele

ストーリー

健全な頭脳を持ち平和な家庭の主人公であった中年の化学者は、ある夜隣家に起った殺人事件が動機となって、次第に精神上に恐るべき変化を起し始めた。彼は美しい自分の妻に疑いを持ち出し、奇怪なる脅迫観念に襲われ、遂には、その苦痛に堪うる能はずして、我と我が生命を断とうとまでも決心するに至った。この時依頼をうけて、この化学者を診察した医師は、その病症を精神上の疾患と診断し、フロイト博士の有名な「心理解剖」の理論に従って研究をすすめた。その結果患者の心の中に巣食う潜在意識や、その他病源と見るべきもろもろの不可思議な観念の姿が剔出され、分析され、整理されて、化学者の病気は忽ち快復した。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5原因の解明の表現がわかりやすくて良い。

2019年12月15日
PCから投稿

知的

難しい

当時精神分析を題材にすることはかなり新しかったそうな。
しかもフロイトの弟子に頼むとは随分大掛かりでちょっとわくわくしながら視聴。

殺人の悪夢に悩む患者が精神科医に相談する話。
何に関係しているのか、過去のシーン等を交えながら順番に紐解いてく要素は非常にわかりやすく見やすかった。

ただ後半の怒濤の英語字幕は翻訳に苦労したわ…。何回一時停止したか。
サイレント映画の表現に限界があったように感じる。

この頃からターキー映画と入れ替わるしね。
ほんと実験的な作品だったんだなと思う。

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