罪は罪也

解説

「世界に鳴る女」や「ヴェリタス」を作ったウーファ社作の社会劇で、カール・エバート氏とアウド・エゲデ・ニッセン嬢とが主役である。無声。

ドイツ
原題または英題:The Chain of Evidence

ストーリー

銀行家トラウントマンスドルフと妻ケシリーとは余り仲が善くなかった。一日ヴィラニー判事が暴徒に襲われ、通行中のケシリーの自動車に難を逃れたのが因となって、ケシリーはヴィラニーを慕うに至った。一日トラウントマンスドルフは不慮の死を遂げていたので、疑いはヴィラニーとケシリーの身に掛かり、二人は終身懲役となる。しかして犯人ウェルネキングの自白によって二人は無罪となる。ケシリーは喜び勇んでヴィラニー氏と結婚しようとしたが、流石は冷静なる法律家ヴィラニーの事とて、我々は法の罪人ではなくとも、道徳上の罪人であるとの厳かな一言に、彼女の情熱の夢さめて、身を殺して罪を謝すに至った。

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