ファウスト(悪魔篇)(1950)

劇場公開日:

解説

ゲーテの戯曲およびグノーのオペラから取材したファウスト歌劇映画で、グレゴール・ラビノヴィッチ製作のイタリア版。レオポルド・マルシャンがシナリオを書き監督は「唄へ今宵を」のヴェテラン、カルミネ・ガローネ。グノーの曲を、「明日では遅すぎる」のアレッサンドロ・チコニーニが編曲。撮影はヴァクラフ・ヴィッヒとアルトゥロ・ガルレアの一九五〇年映画。出演者はメフィストにメトロポリタン・オペラのイタロ・ターヨが扮し歌う他、ジノ・マッテラ(演技--歌)、ネリー・コラディ、テレーズ・ドルニーら。歌手としてはオネリア・フィネスキ、オノフリオ・スカラフォグリオらが出演。

1950年製作/86分/イタリア
原題または英題:Faust and the Devil La Leggenda di Faust
配給:コロムビア
劇場公開日:1952年2月15日

ストーリー

青春を取戻すためメフィストフェレス(I・ターヨ)に魂を売ったファウスト(G・マッテラ)は、望み通り青年となって村の娘マルガレエト(N・コラディ=歌0・フィネスキ)と恋におちた。彼女の兄ヴァレンタインは村人の噂をきいて怒り、ファウストに決闘を申込んだがメフィストのために殺されてしまった。村人の復讐をおそれたメフィストとファウストは村を逃亡、やがてファウストの子を産んだマルガレエトも後を追ったが、途中凍った川に落ち、彼女は救われたけれども子供を死なした。一方青春のたのしみをきわめつくしたファストはマルガレエトを忘れられず、メフィストに彼女の傍へ連れて行ってくれるように頼んだ子供殺しの嫌疑で獄につながれていた彼女はファウストと一緒に現れたメフィストをみて、逃亡をすすめるファウストの言葉に耳をかさず、火刑場へひかれて行った。ファウストは必死に彼女へ近寄ろうとするうち再び老人の姿に変り、かくてメフィストが通力を失ううちに火焔は天に宙しマルガレエトは天へ昇って行った。

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