情炎(1947・イギリス)

劇場公開日:

解説

ジョゼフ・シアリングの原作から、女流作家オウドリー・リンドップとセシル・マッギヴァンが協同脚色、「呪われた抱擁」のマルク・アレグレが監督したメロドラマで、シネギルドのアンソニー・ハヴェロック・アラン(「幸福なる種族」の脚色)が製作している。主演は「死せる恋人に捧ぐる悲歌」のスチュワート・グレンジャー、「大いなる遺産」のヴァレリー・ホブソンで、以下「船団最後の日」のウォルター・フィッツジェラルド、「偽れる結婚」のジョージ・ウッドブリッジ、最近一流俳優として売出しのマイケル・ガウらが助演する。

1947年製作/イギリス
原題または英題:Blanche Fury
配給:英協=NCC
劇場公開日:1951年11月10日

ストーリー

一八五三年。イングランドの大荘園クレア・ホールでは、主人のアダム・フューリーが死んでその未亡人とサイモン・フラアが結婚し、フューリー姓を名乗って彼の連れ子ローレンス(M・ゴウ)とその娘ラヴィニアに跡をつがせることにした。一方アダムには生前愛人があり、一子フィリップ・ソーン(S・グレンジャア)をなしていたが、彼はフューリーの血をうけているにも拘らずその姓を名乗れず、支配人としてサイモンに使われる身の上であった。彼は深くこれを恨み、父母が正統な結婚を挙げた証拠を探していた。さてサイモンは・ラヴィニアの母が死んだので、彼女の家庭教師として姪のブランチ(V・ホブスン)を呼よせた。ローレンスはこの美しい従妹を一目見て惚れこんだが、ブランチも彼に愛を感じないまま、フュリー家の女主人になれるという望みだけで結婚を承諾した。しかし結婚の夜、彼女はフィリップを真に愛していることを悟り、夫をさけて恋に身を捧げた。ローレンスはフィリップを免職したが、彼は逆にローレンスとサイモンをおびき出し、ジプシーの犯行を装って二人を射殺した。しかしそれでもなおフューリー家はラヴィニアがつぐことになるので、彼は罪のないこの幼女まで犠牲にしようとはかったが、寸前ブランチは恋する彼を殺人犯として告発した。公判が開かれ、フィリップは死刑に処せられたが、皮肉にもその時刻にラヴィニアは危禍で死に、フューリー家は、ブランチがみごもっているフィリップの子供がつぐことになったのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く