夜明け(1950)

劇場公開日:

解説

一九世紀のロシア作曲家ムソルグスキー伝記映画で、一九五〇年度製作の色彩作品。アンナ・アプラモーワとグレゴーリ・ロッシャーリの協同脚本を、ロッシャーリ(「白夜(1935)」)が監督している。撮影はM・マギドとL・ソコルスキーの共同、編曲はドミトリ・カバレフスキーが担当する。主演は伝記映画専門のアレクサンドル・ボリソフ、「先駆者の道」のニコライ・チェルカーソフ、「恋は魔術師」のリュボーフイ・オルロワである。なお本映画は五〇年度スターリン賞第一位を得た他、本年度カンヌ映画祭では装置賞を得た。

1950年製作/120分/ソ連
原題または英題:Mussorgsky
配給:北星映画
劇場公開日:1951年12月7日

ストーリー

一八五八年、ペテルスブルグに住む若い作曲家ムソルグスキー(アレクサンドル・ボリソフ)は、仲間のバラキレフ、キユイ、リムスキイ=コルサコフ、ボロジンと批評家のスターソフと共に、グリソカの示す新らしい民族音楽に感動した。一八六三年、故郷に帰って民衆の苦難を見たムソルグスキーは、再びペテルスブルグに出て、仲間達と共に無料音楽学校を開いた。彼はプーシキンの「ボリス・ゴドノフ」の作曲を志し、一八七〇年に第一稿を完成したが、彼の歌曲が支配階級の怒りにふれ上演出来なかった。スターソフはその論文を法廷でとがめられ、音楽学校も財政上の行詰りから閉鎖され、バラキレフは音楽から袂を分って行くなど、仲間には災厄相ついだが、ムソルグスキイは屈せず「ボリス」の改作に着手、第二稿が再び上演禁止にあったあと、ついに仲間の協力によってマリンスキイ劇場で上演することが出来、人々を感激の嵐にまきこんだ。

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