殺し屋専科

解説

アダルベルト・アルベルティーニ、セルジオ・ベルゴンツェリ、「さすらいの一匹狼」のヴィクター・アーツの脚本を、本邦初登場のセルジオ・ベルゴンツェリが脚本ととも監督にもあたったアクション篇。撮影はエロイ・メラ、音楽は「ミネソタ無頼」のピエロ・ピッチオーニが担当した。出演は「続・殺しのテクニック 人間標的」のフレッド・バー、「奇襲戦隊」のジェラール・ブランほか。製作はフランコ・ファンファーニ。イーストマンカラー、ニュースコープ。

1966年製作/イタリア・フランス・スペイン合作
原題または英題:Missione Morte Molo 83

ストーリー

イギリスの原子力学者ラーマン博士が、ある日、何者かによって射殺され、所持していた強力なエネルギー装置の青写真が盗まれた。イギリス政府は、その青写真を取りもどすべく、秘密諜報部員のジャック(F・バー)に任務を命じた。ジャックは青写真についてくわしいラーマン博士の助手ロバート(G・ブラン)に会い、彼の協力を仰ぐことになった。仕事開始の直後、ジャックはロバートの婚約者と称するエレンと出会い彼女にも協力を求めた。三人は青写真の行方を追って、ギリシャやスイスまで足をのばした。が、どこへ行っても三人は見えない何者かにつけねらわれていた。そしてジャックは、二派の組織が青写真をほしがっていることを知った。一派はビッコの男フォルシュをボスとする三人組、もう一派はベン・ユーゼフと称する男がボスになっている組織だが、この男は、だれか正体不明の男の命令で動いていることがわかった。この正体不明の男こそ犯人--とジャックはにらんだ。やがて青写真はハンブルグから国外に持ち出されるという情報が入った。ジャックはロバート、エレンらと、その地へ急いだが到着したときはすでに二派の男たちが83号桟橋でにらみあっていた。激しい撃ちあいのすえ、フォルシュが倒れ、ベン・ユーゼフ一派が有利になっていった。その時、ロバートがジャックに拳銃をつきつけた。彼は、ベン・ユーゼフに隠し持たせていた青写真を持って、ヘレンと共に外国へ高飛びすると告げた。一時は完敗したジャックだったが警察の助けをかりて形勢は見事逆転、ロバートは捕えられた。そして意外なことに、ヘレンも実は秘密諜報部員だったのである。

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