「ロッセリーニ監督はサドだと思います」ストロンボリ ねこたまさんの映画レビュー(感想・評価)
ロッセリーニ監督はサドだと思います
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ロベルト・ロッセリーニ監督作品。
ロッセリーニ作品への出演を熱望していたというイングリット・バーグマンが主役です。
チェコスロバキア出身の戦争難民のバーグマン。イタリアの収容所から解放され、カタコトの英語を話すイタリア兵士の求愛に流されるままに結婚。男の故郷のストロンボリ島へ渡ります。
しかし、何故か英語しか話せないバーグマンは、島へ上陸した瞬間から将来を絶望。
島での生活にも馴染めなくて夫との争いは最初から絶えず、遂には夫によって家に監禁されてしまいます。
誘惑した漁師の助力で脱走したバーグマンは、噴煙を上げるストロンボリ火山を越え、島の反対側にある町へ逃げようとするのであった。
その時、バーグマンのお腹には新しい命が宿っていた。。。おしまい。
この映画の出演を通じて、バーグマンとロッセリーニが不倫関係に。
離婚をせぬまま不義の子を出産するというその後のスキャンダルを考えれば、お話しの展開そのものに、非常に感慨深いものがあります。
ストロンボリ火山の山頂付近まで実際にバーグマンを登らせて撮影したシーンは、迫力満点。
ロッセリーニ監督は、サドだと思います。
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