禿鷹は飛ばず

劇場公開日:

解説

「波止場の弾痕」のマイケル・バルコンが製作した一九五一年度イーリング色彩作品で、アフリカ野獣の生態がドキュメンタリ的にとらえてある。「ピグマリオン」のW・P・リプスコーム、「四重奏」の監督者ラルフ・スマート、この映画の製作を補佐したレスリー・ノーマンが協同脚色しているがストウリイを組立て、監督を担当しているのは「オーヴァランダース」のハリー・ワットである。撮影は「南極のスコット」のジョフリイ・アンスワース、音楽は「捕われた心」のアラン・ローソーンである。出演者は無名の人が多く、アンソニー・スティール、ダイナ・シェリダン、メレディス・エドワーズらの中に、「パンドラ」のハロルド・ウォレンダーが加わっている。

1951年製作/イギリス
原題または英題:Where No Vultures Fly
配給:BCFC=NCC
劇場公開日:1952年8月27日

ストーリー

英領東アフリカの狩猟官ボブ・ペイトン(A・スティール)は、野性の動物が濫獲におちいっている現状を憂え、官を辞して禁猟地区設置運動に乗出した。反対を押切って彼はキリマンジャロ山麓に一哩平方の土地を獲得、妻メリイ(D・シェリダン)と愛児を連れて移住した。この土地は珍奇な象の産地なので、白黒人の象牙密売人が入込んでいたが、その頭目は動物生態写真家を装う英人マナリング(H・ウォレンダア)であった。彼は何とかペイトンを追出そうと躍気になるが、ペイトンは断固として土地を守りつづけたので最後にマナリングは、病獣を放って区域内の野獣に伝染させる計画をたてた。ペイトンは告訴したがマナリングを写真家と信じている役人はききいれず、かくて彼は一策を案じてジャングルの中に象牙をかくし、とりに来るマナリングを捕えようとした。案の定マナリングはやって来たが、ペイトンを原住民の毒矢で倒して逃走した。仲間のデイヴィスに助けられたペイトンは直ちに悪漢を追おうとしたが、その頃マナリングの自動車は岸に衝突して谷底へ転落していたのであった。調査の緒果、区域内の野獣は病菌に犯されていないことが判り、ペイトンの偉業は一歩完成へ近づいた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く