劇場公開日 2022年12月30日

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「鏡と手袋と硝子売りの青年」オルフェ(1950) talismanさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5鏡と手袋と硝子売りの青年

2023年6月26日
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鑑賞方法:映画館

以上が久し振りの観賞でも印象的で面白かった(手袋がゴム手袋だったのにはびっくりした。私の記憶では革の手袋だった)。スローモーションとか、ノーランや「ヨーロッパ企画」の時間の逆行をいっぱい試してる映像とは思ってなかった。

美しい「死」の彼女の愛ゆえにオルフェをもとに戻すとは!その分、妻をもっとゴージャスかもっと清楚かもっと力強い女性にして欲しかった。

ジャン・マレーの声と顔と身体と髪の美しさに惚れ惚れというより、崇める思いになりました。

talisman
じゃいさんのコメント
2023年6月27日

コメントありがとうございます! たしかに子供の頃に観たら忘れられない映画になりそうですね。レビューにも書いたとおり、個人的には「奥さんを助けに行く話」で終始、奥さんをないがしろにしているので、不思議な気分にさせられる映画でした(笑)。でも、イマジネーション豊かで稚気に富んだ魅力的な作品だと思います。

じゃい
トミーさんのコメント
2023年6月26日

一瞬、妻にイラッとしてるみたいだったのに・・最後は熱々? 運転手オルトビーズが可哀想でした。

トミー
Gustavさんのコメント
2023年6月26日

talismanさん、此方こそ共感して頂きありがとうございます。
この映画の評価は、17歳の時に観た衝撃が大きいです。父の影響から8ミリ撮影に興味を持ち、編集含め一時夢中になりました。逆再生では、小学1年生の頃に家を新築した時の父の作品に、山から木を伐りだして馬車で運ぶシーンがあって(昔は木材も自前でした)、勝手に映写機を逆再生して笑い転げた強烈な記憶があります。止めようと思っても止められない可笑しさを初体験しました。父は一寸不機嫌でしたが、何度もそれを繰り返すので呆れていましたね。ノーランの「TENET」を観た時にその思い出が蘇りました。
確かに妻ユリティスのマリー・デアが弱いですね。マリア・カザレスが良すぎたからでもありますが、死の女王の純粋なる愛のテーマがもっと際立ったかも知れません。それでもコクトーの詩の世界が、映画青年のような感性で映像化されていて、少年の私は感動していました。硝子売りの青年がいることで逆再生が生きていると思います。後半で鏡の硝子が割れるカットがあり、こんなところにも詩の世界観が感じられます。

Gustav