世界のティーンエージャー
劇場公開日:1968年9月27日
解説
「二十歳の恋」「骨と肉」などのプロデューサー、ピエール・ルスタンが、製作・監督し、一年半にわたり世界のティーンエージャーの実態をとらえたドキュメンタリー。撮影は、ルスタンの次男オリヴィエ・ルスタン他数名が担当、音楽は「悪魔のようなあなた」のフランソワ・ド・ルーベが担当している。
1967年製作/90分/フランス
原題または英題:Les Teenagers
配給:東和
劇場公開日:1968年9月27日
ストーリー
○自家製カスタム・カー・レース--イギリスの十三~十五歳の若者たちは、ボディ、車輪、エンジンを寄せ集め、自動車を組み、レースに出場する。彼らのエネルギーの爆発は、大人たちの既成車を吹っとばす。○男顔まけ女スタントマン学校--眼もくらむ高所から飛び降りたり、疾走する荒馬に飛び乗ったり、ころげ落ちたり、女スタントマンの訓練は男性顔まけである。○世界最初の女ラグビー・チーム--リモージュの医科大学ではじめて作られた女性ラグビーチームも、今ではボルドーやシャンティーにもでき、お色気満点のプレーを展開している。○決死のプロレーサー学校--スピードとスリルにひきつけられた勤め人、学生などの若者が、プロレーサーめざして、スピードに生命をかけている。○リフト上での決闘--一人の若い女性を争う二人の若者が河の上にかけられたりフトに乗り、手に持ったオールで相手をリフトから殴り落して勝負を決する。新しい十代の決闘法である。○白昼、女に挑むブラック・ジャンパー族--ナチのバッジをつけ、黒ジャンパーを着こんだ若者が、やり場のないうっぷんを晴らす。○バナナの皮でサイケの世界へ--自由を求める若者たちが秘密パーティで、バナナの皮から作った幻覚剤をのみ、妖しいサイケの世界への旅行を試みる。○妻を共有するグループ・サウンズ--ロンドンのあるグループ・サウンズの四人は、一婦二夫の組合せで、インターセックスを楽しんでいる。○女体キャンバスに挑戦--清純な若い女体に、絵具で妖しく美しい模様を描くことに、若者たちは無上の喜びを感ずる。○紙ドレスを食べるダリ--四十年にわたってシュルレアリストの第一人者として君臨してきたサルバドール・ダリは、美しい娘たちに囲まれながら、紙で作られた衣服を食べる。○女性モードの革命--女性のモードはミニ革命以来とどまるところを知らない。パリのパコ・ラバンヌの店は、その中心である。○男性のミニ・スカート--ミュンヘンの若者たちの間では、ミニ・スカートをはくのが流行っている。○ピアノ・ハプニング--パリのコントル・スカルプ広場では、若者たちが舗道の上にピアノを持ちだして、演奏を楽しんでいる。○英王宮前のヌードーハプニング--バッキンガム宮殿の前で、突然美女が裸になり、イギリスの伝統に挑戦した。○避妊教育をうける中学生--スウェーデンの学校では、十三歳の少年少女が、模型を使って性教育をうけている。○白夜のフリー・セックス--一年中で一番日の長い日を祝って展開されるスウェーデンのバイキング祭。その中で、若い男女は全裸で愛し合う。○海賊放送--北大西洋上に浮かぶ船の一室を放送局として、若者たちは法をおかしても、自由な発言のための放送をしている。○売子のいない洋服店--ロンドンの衣裳店ビバには売子がいず、若い女の子が自由に服をえらぶ。○モノ・セックス・モード--古いしきたりに反抗し、カラフルな服装をすることが若者の間では大流行。○男性用美容院--ロング・ヘアの若者たちが、ドライヤーにおさまっている。○サイケなカー・ステッカー--ありきたりな車に満足しないイギリスの若者たちは、車体をサイケなステッカーで飾っている。○北京の紅衛兵--北京では十代が革命の先頭に立っている。○ニューヨークのヒッピー族--ニューヨークのセントラル・パークに乗った五万人のヒッピーたちが展開するハプニングのさまざま。○フランス学生流血暴動--パリの真ン中で学生を中心とする若者たちのエネルギーが爆発した。--など世界の若者たちの生態、狂態のさまざまがとらえられている。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ピエール・ルスタン
- 製作
- ピエール・ルスタン
- 撮影
- オリヴィエ・ルスタン
- 音楽
- フランソワ・ド・ルーベ
- 編集
- ジャクリーヌ・ルコント
- ニコール・ルプシャンスキー